2014年3月8日、マレーシア、クアラルンプールから北京に向けて飛び立ち、そのまま姿を消したマレーシア航空370便。何が起きたのか、どこで消えたのか、どうして消えることになったのか、その謎はいまも何一つ明らかになっていない。そんななか、フランス人遺族やジャーナリストらが7年かけて積み上げた仮説を紹介する。 ◆航空界最大のミステリーMH370の消滅 2014年3月8日午前0時41分、クアラルンプール国際空港を飛び立ったMH370には、乗務員12人を含む239人が乗っていた。そのほとんどは中国人とマレーシア人。1時19分の「Good night, Malaysia 370」が管制局との最後の交信で、その後レーダーから姿を消したとされている。 当初は最後に位置が確認された南シナ海で捜索が開始されたが、その後、同機がUターンしていたという情報をもとに捜索域は大きく変更された。当時受けた報道の印象は