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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (187)

  • 虫の羽音を聞く植物を発見、「耳」は花、研究

    マツヨイグサのお椀の形に、音を聞く秘密が?(PHOTOGRAPH BY DENNIS FRATES/ ALAMY) どんなに静かな日でも、この世界は音に満ちている。鳥のさえずり、風にそよぐ木の葉、忙しく働く虫の羽音。捕者と獲物は、どちらも互いの存在に耳を澄ます。 音は生命にとって、またその生き残りにとって、とても基的な要素だ。そこで、イスラエルにあるテルアビブ大学の研究者リラク・ハダニー氏は疑問に思った。「音を感知できるのは動物だけなのだろうか? 植物も感知できるとしたら?」 この仮説を検証した結果が、論文投稿するサイト「BioRxiv」に発表された。それによると、少なくともこの実験では、植物には音を聞く能力があるという結果が出た。それは植物の進化に有利に働く能力だった。 ハダニー氏の研究チームがマツヨイグサ属の花(Oenothera drummondii)を使って実験したところ、花粉

    虫の羽音を聞く植物を発見、「耳」は花、研究
    paravola
    paravola 2019/03/29
    (どんどん動物に近づいていく)「音を感知できるのは動物だけなのだろうか?」「音を聞くのは耳だけではないということを、人々に理解してほしいです」
  • 廃墟とユダヤ人:チェルノブイリはユダヤ教の街だった 写真18点

    米国ニューヨーク生まれのイッツ・トワーズキー氏は自身の家系の調査に30年の時間と私財を投じた。そうして自身を含め全8世代、5万人以上をそのルーツであるウクライナ、チェルノブイリと結びつけた。 チェルノブイリは1986年、壊滅的な原子力発電所事故に見舞われた地だ。トワーズキー氏は数百回の遺伝子検査に出資し、ユダヤ教の有名な一派の歴史的記録もくまなく調べた。そうして調査の限りを尽くしたのち、ウクライナにある一族の生誕地を初めて訪れた。 原発事故が起きるはるか以前、チェルノブイリは宗教的情熱によって人々の心を魅了していた。キエフの北東約160キロに位置するこの町は18世紀、「ハシディズム運動」と呼ばれるユダヤ教超正統派の運動が勃興し、盛んになった土地だった。のちにチェルノビル派と呼ばれるこの地の運動を開始したのは、レベ・メナヘム・ナホム・トワーズキー。ハシディズムの創始者バアル・シェム・トーブの

    廃墟とユダヤ人:チェルノブイリはユダヤ教の街だった 写真18点
    paravola
    paravola 2019/03/26
    キエフの北東約160キロに位置するこの町は18世紀「ハシディズム運動」と呼ばれる超正統派の運動が勃興/チェルノビル派/「原発事故が起きたとき、ニューヨークのユダヤ教徒の多い地域では、皆が知っていました」
  • 食事の変化が「f」「v」の発音を生んだ、研究

    科学の誤解大全 答えはひとつではない 当たり前だと思ってきた科学の常識を覆す。宇宙、物理、科学、人体などのジャンルで約40個の“事実”の間違いを解説する。〔全国学校図書館協議会選定図書〕 定価:1,430円(税込) amazon 楽天ブックス

    食事の変化が「f」「v」の発音を生んだ、研究
    paravola
    paravola 2019/03/22
    (政治が科学に優先でソ連みたいだな)けれども多くの言語学者は懐疑的だ。言語の差異の起源が生物学的な差異にあるとする考え方は、自民族中心主義につながる懸念があると考えているからだ
  • 食事の変化が「f」「v」の発音を生んだ、研究

    ネアンデルタール人の男性の頭蓋骨。物の咀嚼により歯がすり減った結果、上下の前歯がぴったり合わさる切端咬合になっている。人類の歯のかみ合わせは、その歴史のほとんどの期間、切端咬合だった。(PHOTOGRAPH BY LIGHTREIGN, ALAMY) 「f」や「v」の発音は、事の変化によって生まれたのかもしれないとする研究成果を、スイス、チューリヒ大学の言語学者のチームが3月15日付け学術誌「サイエンス」に発表した。 生体力学と言語学的証拠にもとづいた今回の研究によると、農耕の開始にともなって柔らかい物をべることが増えた結果、人類の歯のかみ合わせが変化し、「f」と「v」の音を発音しやすくなったというのだ。「私たちの研究をきっかけに、言語の特徴の一部が生物学と文化の間にあるものとして研究されるようになってほしい」と、論文の筆頭著者のダミアン・ブラーシ氏は語る。(参考記事:「べ物で顔

    食事の変化が「f」「v」の発音を生んだ、研究
    paravola
    paravola 2019/03/21
    過蓋咬合が一般的になると、上の歯を下唇にのせて発音する「f」や「v」の音が登場する舞台が整う。これらの音は「唇歯音(しんしおん)」と呼ばれ、理論的には、上の歯が少し出ている方が出しやすくなるからだ
  • 古代南欧で謎の「男性大量流入」、DNA調査で判明

    古代の狩猟採集民族の骨。DNAを解析した結果、この2体は偶然にも兄弟であることが判明した。この骨のおかげで、現在のスペインとポルトガルにあたるイベリア半島で、遺伝子が驚くほど複雑に混ざり合ったことがわかった。(PHOTOGRAPH BY JULIO MANUEL VIDAL ENCINAS) 人類の移動が始まって以来、現在のスペインとポルトガルが位置するイベリア半島は、アフリカ、欧州、地中海沿岸の文化が混じり合う場所だ。 8000年にわたるこのイベリア半島の古代人の遺伝的特徴をまとめた新たな論文が、遺伝学者と考古学者からなる111人の研究チームにより、2019年3月15日付けで学術誌「サイエンス」に発表された。論文によると、遺伝子は非常に複雑に入り混じっているという。また、約4500年前に謎の大移動が始まり、それだけで古代イベリア人男性のDNAが完全に一新されたことが示唆された。 いつ、ど

    古代南欧で謎の「男性大量流入」、DNA調査で判明
    paravola
    paravola 2019/03/20
    (米豪の白人とか)西欧でインド・ヨーロッパ語族ではない唯一の言語を話す現代のバスク人/「古代人のDNAの研究は、アフリカ人、アジア人、欧州人といった明確な地理的集団という固定観念を壊してくれます」
  • 強制収容された日系米国人の生涯を追う写真家 写真12点

    カリフォルニア州のマンザナ転住センター(収容所)で、父方の祖父トラゾウ・サカウエの背中におぶさるウォルター・ヨシハル・サカウエ。トラゾウ・サカウエは67歳のときに収容所内で亡くなった。ウォルター・サカウエのおじは第二次大戦で戦死している。(PHOTOGRAPH BY DOROTHEA LANGE, NATIONAL ARCHIVES) ギリシャの孤立イスラム教徒「ポマク」、変わる暮らし 写真15点 世界最古級のキューバ鉄道、古列車でのんびり旅 写真22点

    強制収容された日系米国人の生涯を追う写真家 写真12点
    paravola
    paravola 2019/03/05
    (在米中国人はどうするのかな)「今ならああはいかないと思います。市民の暴動が起こるでしょう」
  • 「生きた化石」カブトガニ なんとクモの仲間だった

    カブトガニ。米ニュージャージー州マネー島で撮影。現生種は4種で、古代からほとんど姿が変わっていない。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 「生きた化石」として知られるカブトガニは、実はクモと同じ仲間であることが、新たな研究で示唆された。 2019年2月14日付けで学術誌「Systematic Biology」に発表された論文によると、カブトガニはクモやサソリ、ダニなどと同じクモ綱(クモガタ綱とも)に属するという。この研究では、カブトガニ類とクモ綱の生物について膨大な遺伝子解析を行い、その結果をもとに最も妥当と思われる系統樹を作り上げた。 (参考記事:「米東海岸でカブトガニの個体数調査」) 「系統樹を描くとき、これらのグループを分類するのは常にやっかいな問題でした」と研究リーダーを務めた米ウィスコンシン大学マデ

    「生きた化石」カブトガニ なんとクモの仲間だった
    paravola
    paravola 2019/03/03
    (今のクモは水が嫌いなのにね)今回の結果を踏まえると、カブトガニの祖先は陸に生息していて...
  • 人為的な地震は150年間で728件発生、最新報告 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    8万人以上の死者・行方不明者を出した2008年の四川大地震(M7.9)、記憶に新しい2015年のネパール大地震(M7.8)も人為的な地震だったという。 地震は予測のできない天災だと考えられているが、最近ではそうとばかりは限らないようだ。 10月4日付けの学術誌「Seismological Research Letters」に発表された研究によると、過去約150年の間に、人間の活動が原因の地震が728カ所で起こったという。人間が地震活動に影響を及ぼす例があることは以前から知られていたものの、マグニチュード7.9という大地震も引き起こしたという発表は、他の研究者らを驚かせている。(参考記事:「【動画】奇怪!「呼吸」する道路を撮影」) 地震の回数は現在、世界の一部地域で明確な増加を見せている。自然に起こる地震と同じく、人為的な地震も命に関わる危険をはらんでいる。そうした地震が人間や環境に及ぼす影

    人為的な地震は150年間で728件発生、最新報告 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    paravola
    paravola 2019/02/23
    四川大地震とネパール大地震も/人間が地震活動に影響を及ぼす例があることは以前から知られていたものの、マグニチュード7.9という大地震も引き起こしたという発表は、他の研究者らを驚かせている
  • 地中へのCO2隔離で地震が増加?

    アメリカのテキサス州では20世紀初頭から、石油を汲み出すやぐらが馴染みの光景となっている。当初は自噴する原油も、いずれ水やガスを注入して加圧回収することになる。最近では二酸化炭素注入技術が世界的に普及した結果、同州西部で発生する小地震の原因になっている。 Photograph by America, Alamy 近年、アメリカのテキサス州西部で発生した18回の小規模地震は、油井へ注入する二酸化炭素(CO2)が引き起こした可能性が明らかになった。 アメリカでは気候変動対策として、大気中のCO2を地下に隔離・貯留する「温室効果ガス隔離政策(GCS)」が施行されている。今週、22カ国および欧州連合(EU)のエネルギー行政の責任者がワシントンD.C.に集結、炭素捕捉・隔離技術を世界的に普及させるための方策を話し合った。一方、CO2の地下貯留と地震の関連性を指摘する調査結果によって、地下深くに温室効

    地中へのCO2隔離で地震が増加?
    paravola
    paravola 2019/02/23
    (シェールは原発推進派からよく聞いたけど)2012年に米国科学アカデミーがまとめたレポートによるとCO2注入は、フラッキングよりも地震発生率を高めるリスクが高いという。地下に貯留するCO2の量が桁違いだからだ
  • 【動画】植物内部の「警報」伝達、可視化に成功 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    植物は、自身の葉などが傷つけられると、その部位からほかの部位に警報を発して防御機構を発動させる。このほど研究者たちが、この防御反応を動画にとらえることに成功した。植物の「知性」という難しい問題の解明につながるかもしれない。この研究の論文は、埼玉大学の豊田正嗣准教授らにより9月14日付けの学術誌「Science」に発表された。(参考記事:「植物は虫の咀嚼音を“聞いて”いる?」) 同じく論文の著者の1人で、米ウィスコンシン大学マディソン校の植物学研究室を率いるサイモン・ギルロイ氏は、「植物は適切なタイミングで適切なことをしていて、非常に知的に見えます。環境から膨大な量の情報を感知し、処理しているのです」と言う。「これだけ高度な計算をするためには脳のような情報処理ユニットが必要だと思うのですが、植物には脳はありません」 植物が内部でどのように情報を伝達しているかを調べるため、ギルロイ氏の研究チー

    【動画】植物内部の「警報」伝達、可視化に成功 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    paravola
    paravola 2019/02/07
    (食べられまいとするが恨んだりはしない、対処するだけ)植物は自身の葉などが傷つけられると、ほかの部位に警報を発して防御機構を発動させる/植物の「知性」という難しい問題の解明につながるかもしれない
  • カンガルーが増えすぎて「害獣」に、賛否両論

    オーストラリア東南部ニューサウスウェールズ州の村に事に来たオオカンガルー。干ばつの影響で、カンガルーの群れと人間との距離が近づいている。PHOTOGRAPH BY STEFANO UNTERTHINER カンガルーはカリスマ的な人気をもつ動物で、オーストラリアの生物多様性を象徴する存在でもある。そして同国の国民は、明らかにカンガルーを誇りに思っている。映画テレビ番組、詩や児童書で主役となり、通貨や国章、スポーツのユニフォームなどにも使われている。 一方で、カンガルーを害獣と見なす国民も少なくない。政府の公式発表によると、カンガルーの生息数はオーストラリア人口の2倍を上回る。5000万頭と推定されるカンガルーのせいで作物が荒らされ、家畜の水や牧草が奪われてしまうと、農場経営者は訴える。また、保険業界の統計によると、年間2万件を超える自動車と動物の接触事故のうち8割がカンガルーによるものだ

    カンガルーが増えすぎて「害獣」に、賛否両論
    paravola
    paravola 2019/02/03
    動物愛護団体や著名人が、駆除は非人道的で持続可能でないと訴え、それに同調する研究者も増えつつある。そもそも生息数の調査に関しては疑わしい部分も多く、生物学的に見て異常発生など起こりえないという
  • その2 縄文時代、26万人でピークに

    列島が、初めての大きな人口減少期を迎えた縄文期は、こんな時代だった。 「紀元前2300年のころ、日には26万人が住んでいたと言われています。原始時代としては高度な狩猟採集経済を営み、限りある空間を最大限に利用していたと考えられています」 住居跡などから割り出してみると、日の人口密度は狩猟採集社会としては、世界一高かったといわれる。ところが縄文時代も晩期に入ると、その人口が一気に減少する。それも26万人の人口が、8万人にまで落ちてしまう急激な減少だった。 原因は、気候変動で気温が下がり、料供給量が激減したこと。クルミ、ナラ、トチの実……貴重な料であったナッツ類が気温低下の影響を受けて激減してしまう。そして料の供給量に合わせるように、人口はみるみる減っていった。 「この時代は、ほかに火山の噴火などの自然災害が、一瞬、大きく人口を減らしたこともあった。ただしこれは、地域的なものであ

    paravola
    paravola 2019/02/02
    人口密度は狩猟採集社会としては世界一高かったといわれる。晩期に入ると8万人まで急激に減少。原因は気候変動で気温が下がり食料供給量が激減したこと
  • 肉を半分に減らさないと地球に「破滅的被害」

    飢饉の多いエチオピアの高地で、農具と使役動物を使って小麦を刈り取る一家。(PHOTOGRAPH BY ROBIN HAMMOND, NAT GEO IMAGE COLLECTION) を取り巻く一大産業。その商品の多くは、体重を減らし、筋肉をつけ、長生きをしたい人々の需要に応えるべく生産されている。 だが、増え続ける世界の人口は2050年までに100億人に達するとみられており、その全てに料を供給するために、これからの生活はどうあるべきかといった研究が盛んに進められている。(参考記事:「90億人の 世界のの未来」) そのひとつとして、野菜を多くとり、肉、乳製品、砂糖を控えるように提案する論文が、1月16日付けの英医学雑誌「The Lancet」に発表された。「ランセット委員会」の名の下に、栄養に関する政策を研究する世界の科学者30人が3年にわたって協議し、100億人のを支える

    肉を半分に減らさないと地球に「破滅的被害」
    paravola
    paravola 2019/01/26
    (予定通りプラスチックの次はこれ。VOXの創業者は人間を減らせとも言ったらしい)英医学雑誌が大胆な食の改革を提言/何の行動も起こさなければ「悲惨な事態を招くでしょう」
  • (監修:今村文昭)

    前回は、社会集団を観察する疫学では王道とも言える「コホート研究」の事例を見た。 このままどんどん栄養疫学の真髄に触れるようなお話をうかがっていきたいところだが、ここでは少し立ち止まって、別の話をする。 今村さんがエルカ酸の研究を手がける以前の研究について、ちょっと気になる表現があった。1970年代のインドで行われた古い研究を、今村さんは「エビデンスが弱い」と位置づけた。 エビデンスには「強弱」つまり、強い証拠と弱い証拠があるのだろうか。参考になりそうな考え方として、「エビデンスレベル」という概念があり、疫学の入門書を読んだことがある人なら知っているかもしれない。 先に紹介した「コホート研究」は、研究デザインとしてはかなり強いエビデンス足りうる(エビデンスレベルが高い)ものだ。また、さらにそれよりも強いとされる「メタアナリシス」も今村さんは複数手がけている。稿では、次回以降、「メタアナリシ

    (監修:今村文昭)
    paravola
    paravola 2018/12/18
    成熟してきたら、信頼できる研究を一定の基準と手続きで抽出してまとめる「系統的レビュー」や、データを統合して分析する「メタアナリシス」が試みられる。この結果は、一般にはとても強いエビデンスとされる
  • トランプ大統領、国立保護区を次々に縮小 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    2017年12月、ユタ州議事堂の前で抗議活動をする先住民の活動家。5000人のデモ参加者は、55万ヘクタールのベアーズ・イアーズ国立モニュメントを約85%縮小するというトランプ大統領の方針に抗議するために集まった。PHOTOGRAPH BY AARON HUEY 米国西部の土地は、かつて政府が先住民から取り上げて以来、激論の的になってきた。 米国が太平洋に向かって拡大していた19世紀、「誰のものでもない土地」を入植者や鉄道会社、鉱山会社に譲渡することは、国家建設に欠かせないと考えられていた。だが1870年代になって、中西部で森林の乱伐が進むと、天然資源の急速な枯渇によって米国はいずれ窮地に陥るのではないかとの不安が広がった。 資源は有限だという新たな認識から、連邦政府が国益に沿って恒久的に管理する「公有地」という概念が生まれた。1872年、ユリシーズ・グラント大統領は法案に署名し、イエロー

    トランプ大統領、国立保護区を次々に縮小 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    paravola
    paravola 2018/12/03
    (立憲主義=小さな政府)米国西部の土地は、かつて政府が先住民から取り上げて以来、激論の的になってきた/西部11州のほぼ半分の面積が政府所有地
  • 宣教師を殺害したインド孤立部族、侵入者拒む歴史 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    インド領アンダマン諸島の北センチネル島に住むセンチネル族は、外からの接触に激しく抵抗している。この写真は1974年にナショナル ジオグラフィックの遠征隊によって撮影されたもの。(PHOTOGRAPH BY RAGHUBIR SINGH, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 11月中旬、インド領の孤島で米国人宣教師が殺害された。この事件は、外界と接触せず暮らす孤立部族の権利について、新たな緊急の問題を提起している。 米国ワシントン州在住のジョン・アレン・チャウ氏は「冒険家」を自称する26歳の青年で、孤島の未接触部族をキリスト教に改宗させるために北センチネル島に侵入した。 北センチネル島は、周囲をサンゴ礁に囲まれた面積70平方キロほどの島。インドの南東、ベンガル湾に連なるアンダマン・ニコバル諸島の1つで、インド領である。ここには地球上で最も孤立していると言っていい狩猟採集民が暮

    宣教師を殺害したインド孤立部族、侵入者拒む歴史 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    paravola
    paravola 2018/12/02
    (弓矢ひとつで独立を維持するとは)「彼らの『接触されない権利』を尊重しなければならない」/弓の名手で、追い返すために激しく攻撃してくる。人口はおそらく100人程度。過去の接触の試みは槍と矢の雨で迎えられた
  • 最悪の山火事は、いかにカリフォルニアを襲ったか

    燃え盛る住宅を見つめるカリフォルニア州森林保護防火局の消防士。(PHOTOGRAPH BY JUSTIN SULLIVAN, GETTY IMAGES) 有名人の豪邸からは炎が噴き出し、オレンジ色に染まった砂浜では家畜たちが電柱につながれている。あちこちで住宅が燃え、破裂音が鳴り、炎が燃え移り、焼けた木が倒れる。 米国カリフォルニア州の山火事が記録を打ち立てようとしている。湿度が急激に下がり、長年の干ばつで乾燥した植物に、乾いた熱風が吹き付けた2018年11月8日、北カリフォルニアの丘陵地とロサンゼルスの北東で山火事が発生した。北カリフォルニアの山火事は「キャンプ・ファイア」、ロサンゼルス近郊の山火事は「ウールジー」、「ヒル」と名づけられた。(参考記事:「【動画】炎上する大地、衝撃の山火事タイムラプス」) 14日夜の時点で、合わせて約970平方キロが燃え、少なくとも58人が死亡した。 北カ

    最悪の山火事は、いかにカリフォルニアを襲ったか
    paravola
    paravola 2018/11/24
    ブラウン氏は前言を撤回した。「これは“新しい正常”などではありません。“新しい異常”です」/消防士たちは、これほど動きの速い山火事は見たことがないと口をそろえた。「まるでマッチ箱のような状態です」
  • 第1回 依存症は厳罰主義では解決しない

    薬物依存、とりわけ、覚せい剤の乱用は、現在の日社会におけるひとつの大きな問題だ。 厚生労働省によれば、平成になってからの四半世紀、覚せい剤取締法違反で検挙された人数は時に2万人、近年、減少傾向にあるとはいえ毎年1万人以上を数える。これは、違法薬物の中で圧倒的な1位で、2位の大麻にくらべて常に数倍にのぼる(いずれも輸出入や製造・栽培についての検挙も含まれているので、単純に使用したことで検挙された人の数ではないことには留意)。 社会的な関心も大きい。 例えば、芸能人が、覚せい剤を使って逮捕されたとする。 ワイドショーはもちろん、ニュース番組ですら、時に政治や国際問題よりも多くの時間をさいて伝える。スポーツ紙や週刊誌は、さらに強い関心を寄せるかもしれない。 「転落への道」「心の闇」などといった紋切り型の言葉を使い、「信頼を裏切った」「ファンに申し訳が立たない」と断罪することも多い。 「いち早い

    第1回 依存症は厳罰主義では解決しない
    paravola
    paravola 2018/11/11
    みじめさや情けなさ、恥ずかしさや自己嫌悪を自覚した瞬間に、『シラフではいられない』渇望のスイッチが入ってしまいます
  • ソユーズ打ち上げ失敗でISS滞在の飛行士どうなる? | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    2018年10月11日、米国人のニック・ヘイグ宇宙飛行士とロシア人のアレクセイ・オフチニン宇宙飛行士が乗る宇宙船ソユーズMS-10が、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられた。(PHOTOGRAPH BY SHAMIL ZHUMATOV, REUTERS) 10月11日、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かおうとした二人の宇宙飛行士が、旅を早々に切り上げて地上に戻ってきた。彼らが乗ったソユーズロケットのブースターに不具合が生じ、ミッションの中止を余儀なくされたからだ。今回の事故により、現在ISSに滞在中の宇宙飛行士に大きな負担がかかるだけでなく、2000年11月2日から継続的に使用されてきたISSの利用が途切れる可能性もある。 今回のソユーズ打ち上げの目的は、米国人のニック・ヘイグ宇宙飛行士とロシア人アレクセイ・オフチニン宇宙飛行士をISSに送り届け

    ソユーズ打ち上げ失敗でISS滞在の飛行士どうなる? | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    paravola
    paravola 2018/10/27
    ISSには前回乗組員を運んできたソユーズが6月から連結されているが、軌道上での寿命は約200日であるため、数字の上ではクリスマスまでに地球に帰還する必要がある
  • 欧州で珍重されたセイウチ牙、意外な産地が判明

    セイウチの上顎の骨と牙。最新の研究では、これらのDNAを解析し、中世ヨーロッパで珍重されていたセイウチの牙の出どころを特定した。(PHOTOGRAPH COURTESY OF MUSÉES DU MANS.) 今から1000年前、ノース人と呼ばれる北欧の人々は、氷に閉ざされた辺境の地グリーンランドまで足を延ばし、定住していた。当然ながら、楽に生活できる環境ではない。彼らはなぜそこにとどまり、どのように生き延びたのだろう? 考古学者を長らく悩ませてきたこの謎に、一つの答えが示された。 農業と漁業で生計を立てていたノース人には、もう一つ、重要な収入源があったというのだ。彼らはヨーロッパ市場を相手に貴重なセイウチの牙を取引していたらしいとする論文が、2018年8月8日付け学術誌「英国王立協会紀要B」に発表された。 教会の装飾やチェスの駒に セイウチの牙は中世初期のヨーロッパで、北方のエキゾチック

    欧州で珍重されたセイウチ牙、意外な産地が判明
    paravola
    paravola 2018/08/12
    (交易)今から1000年前....当然ながら楽に生活できる環境ではない。彼らはなぜそこにとどまり、どのように生き延びたのだろう?/農業と漁業で生計を立てていたノース人には、もう一つ重要な収入源があったというのだ