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ブックマーク / realsound.jp (13)

  • 〈SMAP的身体〉とは一体何か 栗原裕一郎の『SMAPは終わらない』評

    栗原裕一郎の音楽レビュー 第15回:矢野利裕『SMAPは終わらない 国民的グループが乗り越える「社会のしがらみ」 』 2016.10.13 18:00 戦後芸能界におけるジャニーズ事務所の異質さ 第4章の中森明夫との対談は、戦後芸能界におけるジャニーズアイドルの位置付けと、ジャニーズ事務所の特異さと閉鎖性ーー批評の少なさもそこに由来するーーを巡ったものと要約できるか。 戦後芸能界はGHQ占領下の米軍基地から発祥した。ジャニーズ事務所も例外ではないのだけれど、ひとつだけ異質な点があって、ジャニー喜多川は日系2世のアメリカ人なのである。ジャニーはJohnnyなのだ。 戦後日における「アメリカの影」という問題はいろいろな人にさまざまに語られてきたし、これからも語られていくはずだが、こと音楽映画などの大衆文化は、アメリカの支配がダイレクトに影響した領域だった。 戦勝国の文化が戦敗国に浸透し(

    〈SMAP的身体〉とは一体何か 栗原裕一郎の『SMAPは終わらない』評
    paravola
    paravola 2023/04/22
    戦後芸能界はGHQ占領下の米軍基地から発祥した。ジャニーズ事務所も例外ではないのだけれど、ひとつだけ異質な点があって、ジャニー喜多川は日系2世のアメリカ人なのである
  • 手塚治虫が訴えた、漫画家が必ず守らなければいけない「三原則」の内容

    漫画を描くにはどうすればいいのだろうか? 今や漫画の描き方を手っ取り早く知りたいなら、ネットでいくらでも調べることができる。イラストの描き方も、YouTuberでイラストレーターのさいとうなおきがレクチャーする動画が上がっている。 【写真】数多く描いていた手塚治虫の美少女キャラの魅力 Twitterで検索をかけると、プロの漫画家の解説がたくさん上がっているし、さらには漫画の描き方を教えてくれる大学や専門学校まであるのだ。 現代の漫画家志望者は、非常に恵まれた環境にあると言える。TwitterやYouTubeを見れば、無料でいくらでも独学ができる。プロから教えを乞いたいなら学校もある。しかし、漫画の黎明期だった昭和20年~30年代は、漫画の描き方を教えてくれる学校もなければ、指南書もなかった。『漫画少年』の投稿欄を見たり、同じ志をもつ友人と交流するなどして、ほぼ独学で技術を身に着けたのである

    手塚治虫が訴えた、漫画家が必ず守らなければいけない「三原則」の内容
    paravola
    paravola 2023/03/28
    (小泉悠とか)戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと、民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと
  • 『いだてん』仲野太賀の「万歳」に込められた戦争の悲劇 目を背けてはいけない東京五輪までの歩み

    10月6日に放送された『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)第38回「長いお別れ」。治五郎(役所広司)の死後、政治(阿部サダヲ)は治五郎の意志を継ぎ、東京でのオリンピック開催に力を注ぐ。しかし日戦争によって、平和の祭典とは真逆の方向へと進んでいく。 ドラマ序盤で印象的だったのは、1940年の東京オリンピック開催に対する政治と副島(塚晋也)の対峙だ。治五郎亡き今、組織委員会に力はなく、陸軍次官の発言に誰も言い返すことができない。陸軍次官への賛同の拍手が湧き起こる中、副島は苦々しい表情をしていた。 副島は招致返上を提案。ムッソリーニから命がけでオリンピックを譲渡してもらった副島だが、治五郎が存命しているときから返上を訴え続けてきた。そんな副島の提案に、治五郎から夢を託された政治は葛藤する。 「総理大臣に頼むんだったら戦争の方じゃないの。戦争をやめてくれって電話してくだ

    『いだてん』仲野太賀の「万歳」に込められた戦争の悲劇 目を背けてはいけない東京五輪までの歩み
    paravola
    paravola 2023/02/27
    (世論調査やったらウクライナみたいに高支持率になりそう)だが誰一人として、本心から彼を戦地に送りたいだなど思っていない。それでも彼らは送り出さなければならない。嘘でもいいから喜ばなければならない
  • 『アニゴジ』は“ゴジラ作品”としてどうだったのか? 3作かけて向き合った壮大なテーマ

    4年の歳月をかけ制作されてきた、アニメーションによって表現されたゴジラの劇場用作品、通称『アニゴジ』3部作も、今回の『GODZILLA 星を喰う者』 で、ついに最終章を迎えた。 第1作『GODZILLA 怪獣惑星』では人類の苦難の日々と圧倒的な力を持つゴジラの驚異、第2作『GODZILLA 決戦機動増殖都市』ではその力に対抗できるメカゴジラの活躍と、そこから生まれる新たな問題が描かれた。そしてこの第3作『GODZILLA 星を喰う者』 は、ついにゴジラシリーズのなかでも人気と戦闘能力ともに最高クラスの怪獣「ギドラ(キングギドラ)」がゴジラに襲いかかる。 前2作では秘密のベールに隠されてきたいくつもの疑問が、この最終作によって明らかになることで、シリーズは、ついに全体を通してしっかりとした評価が可能になった。ここでは第3作を中心に、シリーズがゴジラ作品としてどうだったのか、そして何を描い

    『アニゴジ』は“ゴジラ作品”としてどうだったのか? 3作かけて向き合った壮大なテーマ
    paravola
    paravola 2021/01/11
    (公開がもう2年あとくらいだったら社会の空気とぴったりマッチしたかも。ロックダウンとか自殺増とか)このカルト的な宗教の蔓延が、疲弊した現在の日本やアメリカの社会状況を戯画化しているように感じられる
  • 中国の監視技術によるコロナ対策、アジアに広がる背景とは? 梶谷懐氏と高口康太氏に聞く

    新型コロナウイルスの発生源として、米国をはじめ世界各国から非難を浴びている中国だが、厳格なロックダウンや迅速な検査体制の拡充によって、いち早く感染拡大の封じ込めに成功したとも見られている。現在、感染拡大の第二波の可能性も囁かれているが、その対策方法は今なお検証に値するものだろう。特に、監視技術を用いた対策は、今後の倫理を考えさせられる問いをはらんでいると言える。 梶谷 懐/高口康太『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新書) 2019年に上梓された新書『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新書)は、そんな中国の監視技術について、実態の検証と思想的背景の考察から、建設的な視座を与えようとする一冊だ。著者の梶谷懐氏と高口康太氏に、中国のコロナ対策をどのように見ているのかを訊いた。 今年2月に広東省・深セン市を訪れていたという高口氏は、中国のスマホを用いた対策について、次のように述べている。 「中国

    中国の監視技術によるコロナ対策、アジアに広がる背景とは? 梶谷懐氏と高口康太氏に聞く
    paravola
    paravola 2020/06/11
    (軽税で小さな政府なので貯金もできる)市場原理で問題を解決する効率重視の経済政策といえるでしょう。欧米や日本のような個別の補償はほとんど行われていませんが、労働者の流動性が高い中国だからこそ成り立つ
  • 『リチャード・ジュエル』が誘う終わりのない問い イーストウッドの“悪意”を受け考えるべきこと

    私たち現代観客は『リチャード・ジュエル』というアメリカ映画をどのように見たらよいのだろうか。一見シンプルなテーマを持ち、ひょっとすると類いまれな感動と落涙にすらいざなわれてしまいもするこの映画に、人はするどく不審な点を嗅ぎつけ、堂々巡りの問いへと誘い込まれていく。身近な言い方を使うなら「ツッコミドコロ満載」の映画だということになる。感動的な良いハナシではあるが、ちょっと変だぞ。疑いが頭をもたげ、この疑いについての堂々巡りが始まる。 クリント・イーストウッドの映画を見るとは、この疑いの堂々巡りに巻き込まれ、それに耐える体験のことだろう。ところが、ここ日ではイーストウッド映画は無抵抗に支持されすぎた感がある。参考として『キネマ旬報』の年間ベストテンを例に取ると、1993年に『許されざる者』が1位を獲得したのを契機として、軒並みベストテンの上位を飾り、日で最も人気のある映画監督のひとりとなっ

    『リチャード・ジュエル』が誘う終わりのない問い イーストウッドの“悪意”を受け考えるべきこと
    paravola
    paravola 2020/02/14
    そしてそれはシナリオの不備というより、意図的に仕掛けられた挑発に思える。映画は女性記者への仕返しの意図を持ったのか
  • 監視国家化が進む中国で、なぜ豊かな生活が実現しつつあるのか? 梶谷 懐氏に聞く

    現代中国経済論を専門とする経済学者の梶谷 懐氏と、中国社会の実態を探るジャーナリストの高口康太氏による共著『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新書)は、近年、国際的にも経済的にも大きな変化の渦中にある“監視国家”の中国が、多くの日人の想像とは異なり、技術革新によって豊かな国民生活を実現しつつもあり、他の資主義国家の行く末を占う可能性さえあることを、豊富な事例や思想的背景とともに示唆する一冊だ。AIやアルゴリズムを用いた統治によって、中国はどのように変化してきているのか。そこにはどのような危険性が潜んでいるのか。著者の一人である梶谷 懐氏に話を聞いた。(編集部) 監視テクノロジーで豊かになる中国 梶谷 懐/高口康太『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新書) ーー『幸福な監視国家・中国』では、監視国家化が進む現在の中国の実態を、ディストピア的なイメージで捉えるのはミスリードであると指摘して

    監視国家化が進む中国で、なぜ豊かな生活が実現しつつあるのか? 梶谷 懐氏に聞く
    paravola
    paravola 2019/09/27
    急速な経済成長を遂げていることもあって、テクノロジーに抱いている信頼度が高く、未来の社会に対しても楽観的な姿勢を持っています。そうしたことも功利主義的な価値観を後押しすることに繋がったのではないかと
  • アイドル=少女というイメージは払拭できるか 乃木坂46らの功績と社会の現状から考える

    AKB48に代表される2010年代の女性グループアイドルシーンについて論じられるとき、その群像劇はしばしば「成長を見守る」ことを旨とするコンテンツとして解釈されてきた。芸能の入口に立つ人々を多く含んだ若年者たちによる表現の魅力のありかが語られるうえで、それはいかにも飲み込みやすい説明ではある。実際、彼女たちのパーソナリティが継続的に享受対象となるこのエンターテインメントにおいて、芸能者として成長してゆくプロセスや物語性が訴求力になってきたことは間違いない。 「成長を見守る」といった視点でグループアイドルを枠付けることは、「未熟さを愛でる」ものとしてアイドルを捉えてゆくことにつながりやすい。加えて、グループアイドルの代表格として存在してきたAKB48が、学生服を着想元にした衣装をたびたび製作したことも、アイドルの表現に若さや未熟さのイメージを結びつける。 AKB48がその多様で繊細なプロダク

    アイドル=少女というイメージは払拭できるか 乃木坂46らの功績と社会の現状から考える
    paravola
    paravola 2019/05/12
    (「大人版」ってのもやってみてたよね。うまくいかなかったのかな)
  • 宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性

    「自立できないなりの創意工夫」のファンタズム 日米関係も然り。ゴジラの国連による捕獲が軍事的な機密の拡散に繋がることから東京への核攻撃を強硬しようとする米国政府に、日政府は「NO」とは言えません。「宗主国の意向には逆らえない属国化した日」という、今や誰もが熟知する現実が作にも引き継がれています。だからこそ「英雄が登場して米国に逆らう」という可能性は最初から完全に遮断されています。 しかし、米国に「NO」とは言えないかわりに、関係各国への根回しで米軍の核攻撃を引き延ばし、かわりに自国発案のゴジラ凍結作戦に米国の承認と援護を取り付けるに到ります。「主権国家として恥ずかしくない振舞い」から程遠いものの、「“所詮は傀儡国”にふさわしい国防」の仕方ではあります。米国の承認から見放されれば、日の行政官僚制は迷走と暴走に陥りかねません。 飽くまで「米国の承認」の枠内に留まる他ないとはいえ、政治

    宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性
    paravola
    paravola 2016/08/31
    (みんな言ってる)日本人祖母を持つ大統領特使の人物造形(社交的なハシャギっぷり)は『エヴァンゲリオン』に於ける惣流・アスカ・ラングレーを彷彿とさせ、アニメ的だから実写では浮く
  • 宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性

    「行政官僚制の日常」と「破壊の享楽」 『シン・ゴジラ』(7月29日公開/庵野秀明監督)は想像外に興味深い映画でした。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年)以降の庵野秀明監督の不発ぶりに加え、特撮監督が『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(2015年)で味噌をつけた樋口真嗣氏なのもあって、期待水準を高く設定していなかったこともあるかもしれませんが、間違いなくエキサイティングでした。 作は従来のシリーズと違って、ゴジラに主題的な重心がなく、かと言ってヒーローに焦点が当たる訳でもない。敢えて言えば「日の行政官僚制」が主人公で、そのパフォーマンスに焦点が当たります。その話は後で題にするとして、僕がこの作品を見る前に、どこに注目しようと思っていたのかについて話しましょう。キーワードは「破壊の享楽」になります。 この夏休み、僕の3人の子供たちは、AppleTVで利用できる定額制

    宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性
    paravola
    paravola 2016/08/31
    「僕たちはこのままでいい」「オタクな僕らでも、いざとなったらこんな風に戦える」/「巨神兵東京に...」よりはるかに劣る
  • 蛭子能収、なぜいま人生最大のブレイク期に? 映画版『ローカル路線バス~』から考える

    そして、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』は、結果的に、そんな蛭子の行動原理に、ある種の説得力を持たせる場所として、あるいはそれを実践する場所として、新たな意味を獲得していったのだった。とはいえ、それが映画化されると知ったときには、さすがに筆者も我が目を疑った。2月13日より、新宿ピカデリー他で全国公開される『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』である。基的なルールや構成は通常の番組と同じであるものの、番組史上初の海外ロケ(台湾)であること、フルハイビジョンの4倍の画素数を持つ4Kカメラで全編撮影されていることなどを謳った今回の映画版。リアルサウンド映画部としては、やはりこれを観逃してはならないだろうと、ひと足先に観覧させてもらったのだが……スクリーンに登場した太川がタイトルコールの後、のっけから「映画になっちゃったよ(笑)」と語りかけ、それに蛭子が「すごいねえ……お客さん、

    蛭子能収、なぜいま人生最大のブレイク期に? 映画版『ローカル路線バス~』から考える
    paravola
    paravola 2016/02/16
    むしろ、変わったのは世の中であり、蛭子の言動を笑いながら観ている我々のほう...空気を読まない人間として、失笑を買っていたのは、もはや昔のこと。まさか、あの蛭子さんに共感する日が来ようとは
  • 蛭子能収、なぜいま人生最大のブレイク期に? 映画版『ローカル路線バス~』から考える

    漫画家/タレント・蛭子能収が人気だ。テレビのバラエティ番組で見ない日はないと言っていいくらい人気だ。というか昨今、その著作物も、静かなブームとなっているという。一昨年の夏に出版した自身初の新書『ひとりぼっちを笑うな』(角川新書)がジワリジワリと増刷を繰り返し、現在16刷9万7000部。間もなく10万部を超えようとしているのだとか。さらに、昨年11月には、蛭子が孔子の『論語』を解説する謎の新書『蛭子の論語』(角川新書)も上梓。こちらも好評なのだとか。それにしても、いつの間に彼は、そんなに人気者になったのか。そのきっかけとなったのは、2007年から1年に2回から3回のペースで放送されている旅バラエティ番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京)であるというのが、もっぱらの定説だ。 今年の1月2日、その第22弾(!)となる「水戸・偕楽園~長野・善光寺」編(マドンナ:南明奈)がオンエアされた

    蛭子能収、なぜいま人生最大のブレイク期に? 映画版『ローカル路線バス~』から考える
    paravola
    paravola 2016/02/16
    要は、かつてほど「当たり」がきつくなくなったように思うのだ。そして、自著で語られる蛭子の「哲学」とも言うべき行動原理に、多くの人は驚いた。というか、うっかり「共感」してしまったのだ
  • クラムボン・ミトが語る、バンド活動への危機意識「楽曲の強度を上げないと戦えない」

    ミトは、ある種のランナーズ・ハイの状態にあるのかもしれない、と思った。こちらの質問に対して、そんなこともわからないのかと言わんばかりに呆れたような表情を見せながら、畳みかけるように饒舌に語り続ける。その話はある種の衝撃だった。 クラムボンが結成20周年を迎え、5年ぶりのアルバム『triology』をリリースする。9枚目のアルバム。彼らのバンドとしての個性もスタンスもすっかり確立されているはずなのに、しかし、このアルバムは、これまでの作品とはまったく違う意識で作られているようだ。何度も取材して気心が知れているはずのミトの変貌は、いつもと同じつもりで呑気にインタビューしにいった僕を戸惑わせるには十分だった。 彼と話していて思い出したのは、約20数年前、テクノにはまったころの自分。耳が変わり、意識が変わり、聴くものもすべてが変わって、それまで聞いていた旧来のロックみたいなものがすべて聞けなくなっ

    クラムボン・ミトが語る、バンド活動への危機意識「楽曲の強度を上げないと戦えない」
    paravola
    paravola 2015/03/28
    やっぱりボカロですよ。確実にボカロからすべてが変わりました/プロモーションもできない、ひとりではどうにもならない。でも音楽だけは命かけてやりたい。そういう意味で非常にまっとうな理由ですよ
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