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ブックマーク / www.tachibana-akira.com (12)

  • マルチステージのリカレント教育という幻想 – 橘玲 公式BLOG

    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2022年1月13日公開の「「人生100年時代」という人類史上未曾有の「超長寿社会」に どう備えるべきか?」です(一部改変)。 ****************************************************************************************** アンドリュー・スコット、リンダ・グラットンの『LIFE SHIFT2(ライフシフト2) 100年時代の行動戦略』( 池村千秋訳、東洋経済新報社)は「人生100年時代」が現実のものになることを説いて日でもベストセラーになった『LIFE SHIFT(ライフシフト)』の続編で、著者の一人グラットンは

  • 「低技能の移民をもっと受け入れよ」と説くノーベル賞受賞経済学者の論理とは? – 橘玲 公式BLOG

    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2021年4月22日公開の「「移民は地域経済にプラス」「格差拡大はグローバリズムが原因ではない」常識を覆す「絶望を希望に変える」ノーベル賞受賞経済学者の理論とは?」です(一部改変)。 ****************************************************************************************** アビジット・V・バナジーとエステル・デュフロは、インドやアフリカなど発展途上国を舞台に、RCT(ランダム化比較試験)を使って経済政策を検証する独創的な研究を行ない、2019年に夫婦そろってノーベル経済学賞を受賞した。バナジーはインド、コルカ

  • 「加速するテクノロジーの融合」がすべての社会問題を解決する? 「合理的な楽観主義者」の論理 – 橘玲 公式BLOG

    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2021年1月14日公開の「「加速するテクノロジーの融合」によって あらゆる格差はなくなり、すべての社会問題は解決できるのか?」です(一部改変)。 ****************************************************************************************** 「世界はどんどんよくなっているのか、それとも、どんどん悪くなっているのか?」この問いがいま、深刻な思想的対立を引き起こしている。世界がどんどんよくなっているのなら、その流れを加速させればいい。どんどん悪くなっているのなら、体制(システム)を根的につくり変える必要がある。どち

  • https://www.tachibana-akira.com/2023/06/14628?s=09

  • すべてのひとに役立つ成功法則は「合理性」 週刊プレイボーイ連載(556) – 橘玲 公式BLOG

    「どうすれば成功できるか?」という問いには、すでに結論が出ています。多くの研究によって、社会的・経済的に成功するのは、男女を問わず、以下のような特性をもっているひとだということがわかっているからです。 高い知能 仕事を正確かつ効率的にこなせる 高い堅実性 約束やスケジュールを守る 高い外向性 ただし、内向的でも経済的には成功できる 高い楽観性 低い神経症傾向 高い共感力 相手の気持ちになれる 高い同調性 みんなとうまくやっていける 高い経験への開放性 新奇なものに関心をもつ 魅力的な外見 男の場合は高身長も 問題は、性格や外見を思いどおりに変えられないことです。政治家や芸能人、ベンチャー起業家の多くが高い外向性をもっているとしても、内向的なパーソナリティのひとに向かって、「もっと積極的な性格になれば成功できる」というアドバイスはなんの役にも立ちません。 行動遺伝学では、性格のおよそ半分は遺

  • 大学教育に意味はあるのか? – 橘玲 公式BLOG

    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載しています。 前回は「あなたの一票には意味があるのか?」をアップしましたが、今回はリバタリアンの経済学者ブライアン・カプランの『大学なんか行っても意味はない? 教育反対の経済学』(みすず書房)を紹介します。原題は“The Case Against Education; Why the Education System Is a Waste of Time and Money(「教育」を被告人とする訴訟事例 教育システムが時間とカネの無駄である理由)”。(公開は2021年5月20日。一部改変)。 ********************************************************************

  • 25歳「自主」定年制のすすめ(『不条理な会社人生から自由になる方法』まえがき) – 橘玲 公式BLOG

    明日(3月19日)発売の文庫『不条理な会社人生から自由になる方法 働き方2.0vs4.0』(親は『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』)の文庫版まえがきを、出版社の許可を得てアップします。電子版は23~25日の配信開始です。 ****************************************************************************************** この3年のあいだに、日人の働き方に大きな変化が起きました。 ひとつはいうまでもなく新型コロナウイルス感染症の拡大で、これまでたんなる掛け声だと思われていたリモートワークがまたたく間に普及し、街のあちこちにシェアオフィスがつくられました。仕事というのは定時に出社して、頻繁な会議や打ち合わせで全員の意志を確認しながら進めていくものだという常識は、いまや過去のものになり

  • 浮気はすべて「女が悪い」のか 週刊プレイボーイ連載(457)  – 橘玲 公式BLOG

    浮気がバレたとき、「自分がすべて悪かった」と素直に認めて謝罪するのは記者会見での芸能人くらいで、ほとんどのひとは「夫婦関係がうまくいかなくなったのは相手のせいで、浮気をした自分は被害者だ」と思っているでしょう。悲しいことに、ヒトは自己中心的な生き物で、自らの非を受け入れるようにはできていないのです。 とはいえ、言い訳がすべて間違いだと決めつけることもできません。友人から冷え切った家庭生活の愚痴を聞いて、「そんなんじゃ浮気しても仕方ないよね」と同情したひとも多いのではないでしょうか。 浮気はどちらのせいなのか? アメリカの大学でこれを調べた興味深い研究があります。 研究者はまず、4カ月以内に結婚したばかりのカップル計228組(456人)を集め、「ビッグファイブ」と呼ばれる性格の5大因子(外向性/内向性、神経症傾向、協調性、堅実性、経験への開放性)とナルシシズムの度合いを調べました。平均年齢は

  • 日本で安楽死が認められないのは、日本人が「愚か」だから 週刊プレイボーイ連載(441) – 橘玲 公式BLOG

    難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性が、ネットで知り合った医師2人から鎮静薬を投与され死亡した事件が波紋を広げています。主犯とされる医師はツイッターに「安楽死外来(仮)やりたいなあ」などと投稿する一方で、によると頻繁に「死にたい」と訴え自殺未遂もあったとされ、犯行の動機については不明な点が多いままです。 その一方ではっきりしているのは、ALSを患う女性が自らの意思で安楽死を望んだことです。彼女は(パソコンのスクリーン上のキーボードを視線の動きで感知する)視線入力でブログやSNSに自らの思いを投稿していましたが、そこには「惨めだ。こんな姿で生きたくないよ」「すごく辛い。早く楽になりたい」などの言葉が並んでいます。 報道によれば、女性はスイスの自殺ほう助団体の利用を考えたものの、付添人が刑事罰を科せられる可能性を知って断念し、SNSでやりとりするようになった医師に依頼し、報酬として130

  • 女児虐待死事件でメディアがぜったいいわないこと 週刊プレイボーイ連載(343) – 橘玲 公式BLOG

    目黒区で5歳の女児が虐待死した事件では、「きょうよりか もっともっと あしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして」などと書かれたノートが発見され、日じゅうが大きな衝撃に包まれました。このような残酷な事件が起きないようにするために、いったいなにができるでしょうか。 この事件について大量の報道があふれていますが、じつは意図的に触れていないことが2つあります。 女児を虐待したのは義父で、母親とのあいだには1歳の実子がいました。じつはこれは、虐待が起こりやすいハイリスクな家族構成です。 父親は自分の子どもをかわいがり、血のつながらない連れ子を疎ましく思います。母親は自分の子どもを守ろうとしますが、それ以上に新しい夫に見捨てられることを恐れ、夫に同調して子どもを責めるようになるのです。なぜなら進化論的には、ヒトは自分の遺伝子をもっとも効率的に残すよう“プログラム”されているから……。 こ

    女児虐待死事件でメディアがぜったいいわないこと 週刊プレイボーイ連載(343) – 橘玲 公式BLOG
  • 子どもはほめるとダメになる 週刊プレイボーイ連載(247) – 橘玲 公式BLOG

    「強く願えば夢はかなう」というポジティブシンキングは日でも人気です。その源流であるポジティブ心理学では、うつ病や神経症など、こころのネガティブな側面だけを研究してきた従来の心理学を批判し、楽観主義で幸福に生きることを説きます。 水の入ったコップを見て「半分しかない」と思うか、「半分も残っている」と思うかは主観の問題ですが、心理的な効果は大きく異なります。生き物の進化の歴史を考えるならば、私たちがつねに悲観的(ネガティブ)にものごとを見るように「設計」されていることは明らかです。肉獣がうようよいるサバンナで、天気がいいからとのんびり日光浴を楽しむような原始人はまっさきに死に絶えてしまったでしょう。 とはいえ石器時代より格段に安全になった現代社会で、おなじようにびくびくしながら生きる必要はありません。こころのネガティブな性を考えれば、楽観的すぎるくらいの方がちょうどいいのです。 ここまで

    子どもはほめるとダメになる 週刊プレイボーイ連載(247) – 橘玲 公式BLOG
  • アベノミクスがコケても大丈夫! 臆病者のための「資産防衛術」2016〈週刊文春〉 – 橘玲 公式BLOG

    年初から急速に円高が進み、株価も急落しました。また安倍総理は、施政方針演説で「同一労働同一賃金」の法制化を目指すと宣言しています。こうした社会・経済の流れは、昨年末に『週刊文春』(2015年12月24日発売号)に寄稿した「アベノミクスがコケても大丈夫! 臆病者のための「資産防衛術」2016」に書いたので、『週刊文春』編集部の許可を得て全文を掲載します(見出しは適宜つけました。図表は入稿時に参考として添付したものです)。 *********************************************************************** 私の手元に「日の再生に向けた検討課題について」と題された資料がある。民主党時代の平成24(2012)年1月、経済産業省が省内の勉強会として日経済の将来を予測したものだ。 2008年からの3年間で名目GDPが40兆円強も減少し、日

    アベノミクスがコケても大丈夫! 臆病者のための「資産防衛術」2016〈週刊文春〉 – 橘玲 公式BLOG
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