私たちには被災した方たちの悲しみを取り除くことはできないけれど、共に生きることは十分できる。 今、そして、これから私たちにできること。それは『共に生きる』ことだ。 これは昨年の3月24日。東日本大震災から2週間が経とうとしていた時に書いたものである(関連記事:被災者支援、「力になろう」と思っちゃダメ!)。 あれから1年。私たちは、ホントに『共に生きてきた』のだろうか? がれきの処理が一向に進まない現実、保育園に福島の子供が受け入れを拒否されたという報道……。『共に生きる』どころか、被災した方たちの悲しみを増幅してはいまいか? 特に、「心のケア」という言葉が、やたらにあちらこちらで使われていることには、正直、違和感すら抱いている。 「これからはやはり、被災した方たちの心のケアが必要ですね」 訳知り顔でそうコメントしている人たちを見るたびに、「心のケア」という曖昧な言葉だけが、一人歩きしている