■2011年03月31日 (10:56 am) JST ●「コラテラル」な犠牲はたくさんだ 終わりにすると書いたが、マスコミ批判から始めたシリーズなので、マスコミ批判でしめておきたい。というのも、今朝、「地球環境を救え」キャンペーンの背後に原発のグローバルな推進という野望があることを書いたあと、息抜きにテレビをつけたら、みのもんたが、福島原発の現場で処理に当たっている職員への「感謝」を強制するかのような含みがみえみえのパフォーマンスをしているのに気づいた。 テレビには、「同情の強制」という技法がある。悲劇的な事故が起こったとき、情緒過剰な「同情」表現をして視聴者を泣かせるという方法である。基本は、泣かせの映画技法を踏襲したものであり、「技法」として意識されていなくても、一般受けするテレビや映画が自然にやってしまうありがちなパターンである。無視するより同情するほうがいいという意見もあろうが、