昨年5月の金環日食で使われ、不用になった観察用の日食グラスをアフリカに送ろうと、回収を呼びかけていた宮崎県都城市高崎町のたちばな天文台に、全国から約30万個の日食グラスが寄せられた。 現地に届けるには輸送費に約150万円かかることから、同天文台は寄付を募っている。 たちばな天文台によると、コンゴやケニアなど中央アフリカの7か国で今年11月3日、金環皆既日食を観察することができる。2010年1月にアフリカで観測された際には、裸眼のまま眺めて目を傷めた人が多かったことから、同天文台は国内で不用になったグラスを使ってもらおうと、昨年7月から都城市役所など5か所に回収箱を置き、協力を呼びかけた。 新聞やインターネットのニュースサイトに取り上げられたこともあり、全国各地の学校や個人から続々と届けられ、東京の科学雑誌出版社やゲームメーカーは未使用の在庫を段ボールごと送ってくれた。仕分け作業などに市民ら