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ブックマーク / blog.tinect.jp (474)

  • 世界一のコーチですら「素直じゃない人は放っておけばいい」と思っていた。

    最近読み直していて、結構なインパクトがあったがある。 元GoogleCEO、エリック・シュミットが書いた、「1兆ドルコーチ」だ。 「1兆ドルコーチ」とは、シリコンバレーで活躍したビル・キャンベルというコーチのこと。 何を大げさな、と思う方もいるだろうが、「1兆ドル」は決して大げさな表現ではない。 ビル・キャンベルは1兆ドルにも値するコーチだった。いや、1兆ドルは彼が生み出した価値に遠くおよばない。 彼はスティーブ・ジョブズがつぶれかけのアップルを立て直し、時価総額数千億ドルの会社にするのを助けた。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、エリックがスタートアップだったグーグル(現アルファベット)を時価総額数千億ドルの企業にするのを助けた。これだけでも1兆ドルを大きく超えているが、ビルがアドバイスした企業はほかにも数知れない。 彼がコーチした人たちの名には、元アメリカ副大統領や、スタンフォード大

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    peketamin
    peketamin 2020/08/21
  • 国語教育の題材を「契約書」などの実用文に変えても、「文章が読めない人」は救えない。

    まず始めに、この記事で書きたいことを簡単にまとめてみます。 ・小説・評論から実用文に国語教育の主体をシフトしていこうという動きがある ・実用文を読み解く際のハードルには、「そもそも読解力が足りない・読解の習慣がない」というものと、「言葉が難しくて心理障壁が高い」というものがある ・前者を高校レベルでの学校教育で解決することは多分困難。一方、後者はそもそもクリティカルな問題ではない ・論理構造を読み解く訓練は文学教育でも出来る。むしろそっちの方が上位互換に近い ・国語教育の主体シフトやめた方がいいんじゃないかな 以上です。よろしくお願いします。 さて。書きたいことは最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 まず、今回の記事を書くトリガーになった、ダイヤモンド・オンラインさんのこちらの記事を紹介させていただきます。 「が読めない人」を育てる日2022年度から始まる衝

    国語教育の題材を「契約書」などの実用文に変えても、「文章が読めない人」は救えない。
    peketamin
    peketamin 2020/08/19
  • 生産性を上げられるのは「そうせざるをえなくなった人だけ」

    「多くの人が電車の中でスマホゲームに興じているのは、ゲームが面白いからというよりは、通勤時間内の生産性を上げる、より有効な方法が他にないから」 これはちきりんさんの”自分の時間を取り戻そう”というに出てくるフレーズなのだが、そういう視点でみたことがなかっただけに、かなり感心してしまった。 正直、当にずっと長いあいだ電車でスマホゲーをする人の事が不思議だった。 こういう事をいうと怒られそうなのだが、個人的にはスマホゲーは全くといっていいほど面白いと思えず、世間の人達があんなにも熱心に耽る意味が皆目検討つかなかった。 「なんであんなにも面白くもないものに、みんなが熱中してるんだろう?」 当にずっとそう思っていたのだが、先のフレーズをみてやっとこさ納得がいった。 みんなが熱中しているのはスマホゲーじゃなくて、生産行為だったのである。 生産は快楽 人間は暇に耐えられない。 暇と自由は似ている

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    peketamin
    peketamin 2020/08/04
  • 僕の「友達ランキング」では下位だったO君だけが、僕のために時間をつくってくれた。

    音楽が聴けなくなる日』(宮台真司、永田夏来、かがりはるき著/集英社新書)で、永田夏来さんが、電気グルーヴの石野卓球さんのtweetを紹介していました。 キミたちのほとんどは友達がいないから分からないと思うけど友達って大事だぜ。あと”知り合い”と”友達”は違うよ — Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) April 4, 2019 このtweetは、けっこう話題になったので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか? 僕は「友達」が極めて少ない人間なので、石野卓球さんとピエール瀧さんの「友情」は、すごく羨ましいのです。 いや、「石野基準」でいえば、僕には「友達なんていない」のかもしれません。 「友達」について考えるとき、僕の頭にいつも浮かんでくる記憶があるのです。 小学校5年で、人口30万人くらいの中国地方の街から九州の地方都市に引っ越した僕は、九州で

    僕の「友達ランキング」では下位だったO君だけが、僕のために時間をつくってくれた。
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    peketamin 2020/07/31
  • 「クリエイターがお金にこだわるなんて汚い」という、謎の意識は滅んでほしい。

    「お前の技術なんて大したことない」 「そんなこと誰にでも出来る」 って思わされて、結果的に作品や自分の技術を安く買いたたかれてしまっている人、多分目に見える範囲外でもたくさんいるんじゃないかなあ、と思ったんです。 定期的に話題に上がるテーマとして、「ハンドメイド作品の値切り問題」というものがあります。 ちょっと前の記事なんですが、例えばこういうお話があります。 「材料費100円とかでしょ」ハンドメイド作家に心無い値下げ要求 テレビ番組が材料費と販売価格の差が大きいと放送 この購入希望者は、1200円で販売予定のキーホルダーに対し「500円くらいとか無理ですか?」と指値を提示。その根拠は、「そんなに材料費とかかかってないと思うので」「材料費100円とか200円とかじゃないんですか?」というものだった。作家が、高い素材を使用していることや、繊細な作業が必要で加工に時間がかかることなどを丁寧に説

    「クリエイターがお金にこだわるなんて汚い」という、謎の意識は滅んでほしい。
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    peketamin 2020/07/02
  • 生きづらいのは「資本主義」や「自由主義」のせいなのか。

    つい先日、シロクマ先生からを頂いた。 タイトルは「健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて」。大変面白く読ませていただいた。Books&Appsの読者にはハマるのではないか。 の内容について、寄稿も頂いている。 ホワイトな勤務先・ホワイトな社会には、ホワイトな人間が求められる 記事では「ホワイトな社会は良いことづくめなのか?」という問題提起と、「ホワイトな人間でなければならない世の中は息苦しすぎてイヤだ」という主張が展開される。 先生の言う通り「素行の良い人々」で固められた世界に生きづらさを感じる方がいることは、私もよく分かる。 「明日は我が身」と考える先生の思惑も理解できる。 小学生の時「みんなに合わせなければならない」のが苦痛で、毎日小学校に行きたくなかった私は、規範に縛られる世界の堅苦しさも容易に想像がついた。 でも息苦しさは「資主義」のせいなのか? ただ、私が

    生きづらいのは「資本主義」や「自由主義」のせいなのか。
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    peketamin 2020/06/26
  • 物凄いリソースを振られていて恐ろしく深いのにクリアする上では本当に一切手出し不要という、聖剣伝説LOMの武具作成システムについて全人類に語り継ぎたい

    今から5000文字くらいかけて、 「聖剣伝説LOM超面白かったし武具作成に割り振られたリソースが恐ろしく馬鹿でかくって圧巻と言う他なかった」 という話をします。よろしくお願いします。 1999年の7月。 当時私はまだ大学生で、大学のキャンパスに入り浸っては学生会館でケーナを吹いていました。 ケーナというのは南米の縦笛です。 当時私には何人かのゲーム仲間がいて、どんなゲームが面白いとか、このゲームはあんま面白くなかったとか、そんな情報を共有し合っていました。 確か、その中の一人が、「これめっちゃ面白い」と言い出したのだと思います。 その友人ゲームの好みを信頼していた私は、一も二もなくそのゲームに飛びつきました。 そのゲームの名前が、「聖剣伝説Legend of Mana」(以下LOM)。 当時のスクウェアから発売された、PlayStation用のゲームタイトルでした。 今まさにリメイクが大

    物凄いリソースを振られていて恐ろしく深いのにクリアする上では本当に一切手出し不要という、聖剣伝説LOMの武具作成システムについて全人類に語り継ぎたい
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    peketamin 2020/06/22
  • 「言い切る人」が強すぎる。

    私はコンサルタントだった時、上司から 「コンサルタントは意思決定するな」と口を酸っぱくして言われた。 「特に人事。人事に関しては、意見表明もできる限り避けること」 とまで言われた。 例えば、「ウチの取締役、どう思う?」など、人の印象について聞いてくる経営者は少なくない。 確かに、結構怖い質問だ。 その一言が、どのように波及するかわからないのだから。 それに対しては 「社長のお考えを聞きたく」と言い、はぐらかせ、というのだ。 要するに、リスクヘッジである。 「それでも、意見を求められたら、どうしますか?」と質問すると、 「それを言える立場ではないと言いなさい」と指導された。 * しかし後日、一人の経営者に意見を求められた時のこと。 社長は「あいつのパフォーマンスについて、どう思う。」と私に尋ねた。 あー、答えちゃいけないやつだ、と思い、「社長のお考えを聞きたく」というと、 「意見を求められた

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    peketamin 2020/06/18
  • 天才プログラマーの「締切に対する考え方」に、感銘を受けた。

    わたしは、ビジネスノウハウが嫌いだ。大嫌いだ。 個人で効率化できる部分なんてかぎられているのに、「お前が努力すれば成果を出せる」的なのが気にわない。 それなら先に、ムダな会議を減らせって話だ。 ……というひねくれ者のわたしだが、とあるに出会って、自分でもちょっと戸惑うくらい感銘を受けてしまった。 どうやらわたしは今まで、”2流”のビジネス書しか知らなかったらしい。 Windows95の基礎をつくった天才プログラマーが語る、3つの仕事術 わたしが手に取ったのは、『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』というだ。 ふだんこういったはあまり読まないけど、kindle Unlimitedで読めるし、評価が高かったから、気まぐれでダウンロードしてみた。 著者は中島聡氏。 1960年北海道生まれ。早稲田大学高等学院、早稲田大学大学院理工学研究科修了。 高校時代からパソコン系雑誌『週刊アスキー』

    天才プログラマーの「締切に対する考え方」に、感銘を受けた。
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    peketamin 2020/06/15
  • 「消防団はムダ」「コロナ対策は不要だった」という人たちは「システム保守費用はムダ」とか言っちゃう人たちと同じでは。

    ホーム > 「消防団はムダ」「コロナ対策は不要だった」という人たちは「システム保守費用はムダ」とか言っちゃう人たちと同じでは。 この記事で書きたいことは、以下の6点です。 ・「消防団の活動は無意味」という話を読みました ・消防団の活動の意義を測る為に、3ヵ月の期間で判断しちゃうのはちょっと乱暴だと思います ・それ以前に、「過去の一定期間何もなかったから、この防災費用無意味」という議論はそれ自体妥当ではないです ・システムの保守やメンテの費用と通じるものがあるよね ・保守切る時は、「過去に何もなかった」ではなく「何かあった時にかかるコストと浮いたコストは見合うのか」で判断しないといけないよね ・諸葛亮は軍師としてアナーキー過ぎでは(注:コーエーの初代三國志の話) よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 はてな匿名ダイアリー

    「消防団はムダ」「コロナ対策は不要だった」という人たちは「システム保守費用はムダ」とか言っちゃう人たちと同じでは。
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    peketamin 2020/06/11
  • 日本社会では成果よりも「みんなと一緒に」という美徳が信頼の源泉になっている。

    たとえば体育の授業で、ゴールネットとか重いものを運ぶときにみんなで運ぶんだけど人が多すぎて手を添えて持ってるフリするみたいなことがあると思うんだけど社会に出るとあのときみたいな気分が蘇る場面がある。 — 方便 (@ryohoben) June 30, 2016 日人あるあるの一つ、「みんな一緒に重いものを運んでいる時には、実際には不要でも、手を添えて持っているフリをしなければならない」。 今から現場に加わっても負担が減らせるわけでも、効率が良くなるわけでもないのに、それでも現場に加わって”やっている感”を出さなければならない場面は、学校でも職場でも珍しいものではない。 あるいは、職場や現場で自分の仕事が先に終わった時にも、堂々と昼寝をしていたりソリティアをしていたりしたら色々まずい……と感じる場面もあるはずだ。 そういうシチュエーションでは、当は手持無沙汰でも、仕事をやっているような体

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    peketamin 2020/06/05
  • 40歳で料理を始めてみたら「パソコンを起動できないおじさん」の気持ちがわかった件。

    自分の無知や弱点を晒すことは、学びを得る上で非常に重要なことです。 かつてソクラテスが言ったように、「自分が何を知らないか」ということを認識するのはどんな人にとっても大変困難なことでして、多くの場合他者との接触を通して「自分の無知」を認識する他ありません。 その意味で、「俺はこれについて何も知らない」ということを、我々はどんどんオープンにしていくべきなのです。 ということで恥を忍んで申し上げるのですが、しんざきは料理というものについて全く、さっぱり、完全無欠に知見がありません。 今までの40年程の人生料理というスキルに殆ど触れずに生きてきてしまいました。 いや、決して、私が「男子厨房に立たず」などという時代錯誤な主義を持っているわけではないのです。 厨房には立ちます。 皿も洗えばシンク掃除もするし生ごみの始末も排水口の掃除もします。 そこについては主張させてください。 ただ、しんざき家で

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    peketamin 2020/06/04
    演繹的にやるとテンパるけど完成イメージから逆算していくと自然とマルチタスクに見える動きになる感ある。っても数をこなした結果でもあるけど
  • コロナに乗じて町内会の属人業務を改善しまくった一人のおばあちゃんの話

    町内会のおばあちゃんの話をします。 しんざきは町内会というものに所属しています。 以前マンションの理事長に持ち回りで就任した時、セットで町内会にも所属することになりまして、それ以降なにやかやでちょくちょく顔を出すようになりました。 町内会の青年団というものに「青年」など一人も所属しておらず、40歳のおっさんである私がほぼ最年少だ、ということにショックを受けたりもしていました。 この年になって「十数人のグループで最若手」になる機会があるとか、思ってませんでしたよ正直。 この町内会に、いつも電動自転車で町内を軽快に走り回っている、一人の名物おばあちゃんがいます。 もう御年は80歳を何年か過ぎていらっしゃると思うんですが、一時期体調を崩しつつもおおむねお元気で、物凄く新しい知識に貪欲で、ITスキルについても全く抵抗感というものがなく、町内会で数々の業務改善を成し遂げてきた凄いおばあちゃんでして。

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    peketamin 2020/05/28
  • 「健康は国民の義務」を描いたディストピアSF小説『ハーモニー』の話。

    新型コロナウイルス感染症がパンデミックとみなされるようになってからずっと、私は『ハーモニー』というSF小説のことを繰り返し思い出すようになった。 たぶん、『ハーモニー』を読んだことのある人はみんな、最近の世の流れから『ハーモニー』を連想せずにはいられないのではないかと思う。 そんなわけで、今日は『ハーモニー』の話をしてみたい。 パンデミック後の健康管理社会を描いたSF小説 『ハーモニー』はSF小説家の伊藤計劃が2008年に世に出した、パンデミック後の未来を描いた作品だ。 そこでは旧来の政府にかわって「生府」という組織が、健康や医療に重心を置いた施政を行っている。 「生府」は国民全員の体内にナノマシンを埋め込み、病気の兆候や不健康の兆候をたえずモニタリングしている。と同時に病気や不健康の兆候を見つけ次第、ナノマシンによって即座に治療をほどこす。 そうやって病気や不健康をすぐさま除去する『ハー

    「健康は国民の義務」を描いたディストピアSF小説『ハーモニー』の話。
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    peketamin 2020/05/22
  • 傑出したシェフの料理動画を見て「創作ロジック」に圧倒された。

    僕はかなりの重度のグルメ偏愛家なのだが、ずっと長い間解けない疑問があった。 それは「なぜ一部のプロは、傑出して美味しいものを作れるのか」である。 レシピが同じで、使う材も同じ。 それでも料理というのは明らかに”その人の味”になる。 味に個性がでる程度ならまだしも、”旨さ”そのものが根的に次元の異なるものになる事すらある。 これは誠に非科学的な話である。 これは長らく”センス”の一言で片付けられてきた。 おそらく調理工程中の細かい事が蓄積していった結果ではあるとは思うのだが、その細かい事がウヤムヤしてて、具体的に何がどう違うというのがわからない。 が、今回、ようやくその秘訣を解き明かす機会を手に入れたので、今回はその話をしようと思う。 触りだけ簡単にいうと、トッププロの料理は一貫性がハンパないのである。 新型コロナウイルスの影響で、シャレにならないコンテンツがインターネット上に爆誕した

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    peketamin 2020/05/13
  • 最近の新人は「好青年」と「才媛」ばかり。けれど素直に喜べない私。

    感染騒動があるとはいえ2020年度が始まり、新成人がやってきた。 医療の世界もそれは例外ではないが、ここ数年、私はルーキーに少しびびってしまっている。 というのも、研修医のクオリティが年々高くなっているように感じられるからだ。 「はじめまして。4月からお世話になります○○と申します。××大学の出身で、△△科志望です。どうかよろしくお願いいたします……。」 いまどきの研修医たちは、こういった挨拶をごく自然にこなしてみせる。 カリキュラムの確認もそつがなく、課題はきっちりやってのける。 ハキハキしていて、ポジティブで、要領が良く、理解力にも優れている。 “好青年”とか”才媛”といった言葉の似あう若者たちだ。 私がルーキーだった頃、こんなに若者たちはキラキラしていただろうか? いや、私も含め、冴えない研修医や行儀作法のなっていない研修医、要領の悪い研修医がもっとたくさんいたはずだ。 キラキラして

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    peketamin
    peketamin 2020/05/08
  • オースン・スコット・カードの「エンダーのゲーム」「死者の代弁者」が超絶名作なので読んで欲しいという話

    そして、3人目がオースン・スコット・カード。 ただ、カードについては先の二人とはちょっと事情が異なっておりまして。 もちろん「無伴奏ソナタ」みたいな短編集や、「消えた少年たち」のような長編も面白いんですが、実のところしんざきが好きなカード小説は、ある一つのシリーズに偏っているのです。偏愛中の偏在です。 それは、「エンダーのゲーム」から始まる、いわゆる「エンダーシリーズ」。 その中でも特に二作目、「死者の代弁者」については名作中の名作と言ってしまってなんら過言ではない素晴らしい一作でして、SFとして読んでも、ミステリーとして読んでも、ヒューマンドラマとして読んでも、群像劇として読んでも、頭の先からつま先まで1ミリの隙もなく何から何まで面白いという傑作SFなのです。 正直「死者の代弁者」についてはどれほどハードルを上げても上げすぎということはないだろうと私は思っているのですが、しかしただ一つ注

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    peketamin 2020/04/30
  • 「会議でトンチンカンな発言をするベテランエンジニア」の、深い洞察。

    まだ駆け出しの頃に私が働いていた会社で、会議やミーティングで「開口一番見当違いのことを言う人」がいました。 その人のことを、仮にYさんと呼びます。 Yさんはベテランのエンジニアで、その時点で既に枯れていたある技術について、極めて深い知見を持った人でした。 一方新しい技術についてはそれ程知識がなく、ご自分でも「技術知識をアップデートするのが大変」というようなことをちょくちょくお話されていました。 気さくで良く笑う方で、若手にも気軽に話しかけられていました。 私も何回か缶コーヒーをおごってもらったことがあります。 Yさんを慕っている人も多い一方、「あの人距離が近すぎて苦手」という人もそこそこの数いた記憶があります。 人見知り多かったんですよ、その会社。パーソナルスペース激広の人がやたらたくさんいました。 で、当時の私には、Yさんについて一つ「不思議だなー」と思っていたことがありまして。 何かし

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    peketamin 2020/04/20
  • 直感に頼らず、あえて「ゆっくり」仕事をしたほうが、結果として早く仕事が終わる。

    「脳の働きで驚くべき特徴の一つは、めったにうろたえないことである」 これは行動経済学者であるダニエル・カーネマンによる言葉だが、いわれてみると私達はとにかくなんでも決めたがりである。 <出典: ファスト&スロー> 人は中途半端な状態で行動するのがとにかく苦手な生き物だ。 AもありえるしBもありえる、とか全てにわたって検討する事など普通の人には不可能である。 「私、はっきりしない男嫌いなんだよね」 なんかいかにもな感じのセリフだが、こう言いたくなる人の気持ちもわからなくはない。 はっきりしないは物凄く疲れる。 自ら進んで疲弊したがる人間はあまりいない。 それが男女の仲のような根的に疲れる関係でなら、なおさらである。 こうして、人はどんどんと直感を研ぎ澄ましていくようになる。 プロフェッショナルによる素早い意思決定は、みていて非常に気持がいいものの一つだ。 うろたえず、自信をもって、素早く行

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    peketamin 2020/04/19
  • 「出社が大好き」な人間にはソーシャルディスタンスは難しい

    「ソーシャルディスタンス」という言葉にも、すっかり慣れてしまいましたね。 新型コロナウイルスの感染を防ぐために、不要不急の場合を除いて外出を控え、どうしてもお店で行列をつくらなければならない時も2メートル以上離すよう、私たちは注意するようになっています。 この、ソーシャルディスタンス(社会的距離)をフィジカルディスタンス(物理的距離)と言い換えるような動きもあるようですが、私には、あまり良い言い換えとは思えません。 だって、理由がどうあれ、物理的に距離を取ってしまえばそのままそれが社会的な距離や心理的な距離にもなっちゃうものじゃないですか。 そのわかりやすい例は、遠距離恋愛です。 よく、遠距離恋愛を続けるのは難しい、といわれます。 なぜかといえば、パートナーとの物理的な距離の遠さが、そのまま心理的な距離の遠さになってしまうからです。 たとえば高校時代に付き合い始めた男女が同じ街の大学に進学

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    peketamin
    peketamin 2020/04/17