「社内でブロックチェーンを使った新規事業の提案をしても、上層部の理解を得られなかった」――中部電力の戸本さんが、社内でのブロックチェーン活用の難しさについて語った。 「社内でブロックチェーンを使おうと提案しても、上層部はピンと来ていない様子だった」――中部電力の戸本裕太郎さん(ICT戦略室 技術経営戦略担当)はこう振り返る。「感覚的によく分からない」などの漠然とした不安から、なかなかブロックチェーンの有用性について共感を得られなかった苦労を、ブロックチェーンによる新規事業開発について語るイベント「Mirai Salon」(東京・丸の内)で明かした。 理解してもらうには「とりあえず作ってみる」 「2016年後半には、スマートグリッド(次世代送電網)を進める上で、電力流通とブロックチェーンの接続が有効だと感じていた」と戸本さんは話す。離れた場所にいるユーザー同士が太陽光充電エネルギーの余剰電力