VRMとは、VR(仮想現実)向けの3D(3次元)アバターのファイル形式だ。VRMに対応したアプリケーションであれば、サービスを横断して同一のアバターを利用できる。 動画投稿サイト「ニコニコ動画」などを手掛けるドワンゴが、最初にVRMの仕様を公開したのは2018年4月のことだ。その後2019年4月に、ドワンゴに加えNTTドコモ(その後メタバース事業をNTTコノキューに分社化)やクラスター、HIKKYといったメタバース関連企業、ゲーム開発環境を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパンなどから成る「VRMコンソーシアム」を設立。同コンソーシアムがベータ版を経て、2022年9月に「VRM1.0」の正式版をリリースした。 2018年当時はユーザーがアバターで動画を配信するVTuber(バーチャルユーチューバー)が登場し、盛り上がりを見せていた。VRMの開発に携わるVRMコンソーシアムの岩城進之介理