[コラム] 酒井 穣(さかい じょう) 企業が組織運営するうえで、欠かせない重要なポジションが課長です。しかし、いざ課長になり、部下をまとめつつ上司の期待にも応えようとすると、なかなかうまくいかないのが実情ではないでしょうか。第2回は、上司、部下とのコミュニケーションの方法を紹介します。 組織における上司と部下というのは、基本的に「指示」と「報告」によってつながっている存在です。言うまでもなく現実の組織はもっと複雑です。しかし組織の屋台骨となる「指示」と「報告」のエッセンスを理解しないままに、組織における情報のハブである課長の仕事を適切にこなすことはできないでしょう。 連載第2回となる今回は、このうち「指示」についてまとめてみます。 上司からの指示を適切に受ける(※図の「指示1」)ということは、上司の意図するところを誤解なく理解するということです。これは簡単なことのように思われます