1月7日から13日にかけて米国ICT動向を取材した。ラスベガスで開催された2011インターナショナルCESをはじめ、サンフランシスコやシリコンバレーのトレンドをウォッチして回った。今年のCESで最も目を引いたのがスマートフォン、タブレット端末の隆盛だ。大手企業からベンチャー企業にいたるまで端末群を出展。昨年の目玉だった電子書籍端末(e-inkなどを用いた読書専用端末)は、かなりマイナーな存在になっていた。 そのような中にあって、後述する米国大手書店のバーンズ&ノーブルと、大手新聞社のニューヨークタイムズ(NYT)が、それぞれ自社のネットサービスをアピール。本来、家電とは無縁の両社の出展は既存メディアとICTの融合を実感させる光景だった。 米国ではスマートフォンが本格的な普及期に入っている。それはCES会場を周回するだけで把握できた。それこそ猫も杓子もスマートフォンを持ち歩いている。このよう