「今回ご紹介する新刊はこれです。オーム社の『プログラマのための論理パズル』。出た当初はノーマークだったけれど,意外と売れてるんで嬉しい驚きです。」 「え,パズル? じゃ小林さん,この問題知ってます?」 「あのね,人の言うことを聞きなさいよ,鶴橋さん。で,この本,著者はニューヨーク大学の教授で,タイトル通りのパズル集です。ただしあくまで教育目的の。翻訳者は,パズルは思考力のトレーニングに向いていると書いているように,解法から考えなければならないタイプの問題で,一つポイントが分かればそれでスッキリ解ける,というものじゃないね。問題の文章自体,普通のパズル問題よりかなり長いし,条件も複雑。私は正直言って問題を理解するだけでもけっこう時間かかりました。でも現実のプログラミングの現場では,多分もっと複雑で多様な要因と向き合わなければならないわけで,パズルとしてのエレガントさは犠牲にしても,じっくりと