都内の大学3年生、逸見千夏さんは就職活動のまっただ中です。 不動産やIT業界を目指して、エントリーシートを書いていますが、どうしても手が止まるのが「ガクチカ」の欄です。 逸見さんはイベントの運営や広告の制作をするサークルに所属していて、本当ならそのサークル活動を「ガクチカ」にするつもりでした。 しかし、サークルで多くの役割を担えるはずの2年生の時、新型コロナの感染が拡大しました。 大学の授業は完全にオンライン化、構内には入れず、サークルも対面では活動できなくなりました。 最大のイベントだった大学のミスコンテストはオンラインで開催されましたが、感染防止のために関わる人数を制限され、逸見さんはほとんど役割を与えられませんでした。