自動車から船酔いまで乗り物酔いの不快な症状は昔から旅行者の大きな悩みの1つとなっていました。 現代では確かに酔い止め薬が存在しますが、これは必ずしも有効な薬でないことは乗り物酔いがひどい人ほど認識している事実でしょう。 実は乗り物酔いが発生する具体的な脳内の経路はよくわかっておらず、既存の酔い止め薬は疑わしい脳内の働きを抑制するという大雑把な効能に頼っていました。 しかし今回、スペインのバルセロナ自治大学(UAB)の研究者たちは、この古くからの疑問に対して、マウスを使用した実験を行い、驚くべき新しい発見をしました。 そこで明らかにされた乗り物酔いの神経メカニズムとは、そしてこの知見から乗り物酔いを治す薬の開発への扉は開かれるのでしょうか? 研究内容の詳細は2023年10月17日に『PNAS』にて「前庭CCKシグナル伝達がマウスの乗り物酔いのような行動を引き起こす(Vestibular CC
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