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ブックマーク / hamatsu.hatenablog.com (13)

  • 堀井雄二に学びたい - 色々水平思考

    もうとうに昔のことでほとんどの人は忘れてしまったかと思われますが、堀井雄二を知らない人のための堀井雄二入門をようやく書きます。まあ、堀井雄二っつうかドラゴンクエスト(以下ドラクエ)にまつわるアレコレについて自分なりの考えだったり、自分が刺激を受けた見解を紹介していくわけなんですけどね。結構長くなると思いますが、お付き合いの程を一つよろしく。 ゲームにおけるテキストライターとしての堀井雄二 まずは、ゲームにおけるテキストライターとしての堀井雄二の仕事ぶりについて考えていこう。ゲーム作家としての堀井雄二が語られる際、もっとも語られることが多いのが、堀井雄二自身の手によるテキストである。事実、ネット上にも面白い評論、考察文が数多くある。まずはこのコラムを紹介しよう。 ブーバ/キキ/ギラ/ホイミ 神は細部に宿り給う このコラムでは、ドラクエの代表的魔法、ホイミが回復魔法っぽくてギラが攻撃魔法っぽく

    堀井雄二に学びたい - 色々水平思考
  • マリオのジャンプはなぜ優れているのか?そしてスプラトゥーンはなぜ「面白そう」なのか? - 色々水平思考

    「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」 これは、任天堂のゲームクリエイター宮茂の言葉である。この言葉ほどアイディアというものの質を突いた言葉は無く、故・横井軍平の「枯れた技術の水平思考」に匹敵する名言だと思う。 ではこの言葉の示すアイディアとは具体的にどのようなものなのだろうか?その答えはこの言葉を発した当人である、宮茂が作った大ヒットタイトル、「スーパーマリオブラザーズ」の「ジャンプ」というアクションに込められている。 「スーパーマリオブラザーズ」における「ジャンプ」というアクションは、目の前の障害物や落とし穴を乗り越えるという機能以外に、頭上のブロックを叩く、「ジャンプ」からの落下地点にいる敵キャラクターを踏んづけるという機能を持っている。だから「ジャンプ」で障害物を乗り越えた先にいる敵を踏むという複数の行為を一つのアクションの中で行うことが出来る。一つのアク

    マリオのジャンプはなぜ優れているのか?そしてスプラトゥーンはなぜ「面白そう」なのか? - 色々水平思考
  • レベルデザイン考、およびレベルデザイナーとしての堀井雄二について - 色々水平思考

    レベルデザインというのものについての考えを書く。 色々考えたのだけど、結局レベルデザインというのは、「ゲームフィールドの機能面のデザインをすること」という定義に自分の中では落ち着いた。 グラフィックデザイナーはゲームフィールドのヴィジュアル面をデザインし、レベルデザイナーはゲームフィールドの機能をデザインする。 機能をデザインするとはどういうことか? 机を例にして考えてみよう。グラフィックデザイナーは机の見た目をデザインする。色な何色がいいのか?装飾はどんなものがいいのか?全体のシルエットはどうする?などなど。そしてレベルデザイナーは机の機能性、要はひきだしを何個つけるのか?とかひきだしの大きさはどうする?とか机の作業面積はどれくらいが適当か?などをデザインするのである。 なぜ、FPSやTPSというジャンルではレベルデザインという要素がかつてなくクローズアップされたのだろうか? それはFP

    レベルデザイン考、およびレベルデザイナーとしての堀井雄二について - 色々水平思考
  • ニンテンドー3DSに見る任天堂の哲学 - 色々水平思考

    アバター映画における3D表現、3D映画演出のあり方を切り拓いたように任天堂もいよいよ3Dならではのゲーム文法、ゲーム演出のあり方を提示するのかとか、次世代バーチャルボーイかとか、とりあえずコナミは3Dラブプラスを早めにお願いしますとか色々思うことはあるけど、なにはともあれこのネーミングである。 ニンテンドー3DS。 任天堂からしたらDSの次世代機を出すにあたって、ネーミングの問題は一番頭が痛いところではないかと僕は考えていた。なぜなら、DSというファミコン以来のネームバリューとブランドを確率した名前を捨てることはどう考えてもリスクが高いからだ。ファミコンのネームバリューを捨てて(それが全ての要因ってわけではないと思うが、要因の一つではあるだろう)国内のシェアを大きく落としたニンテンドウ64を思い出してしまうのは僕だけではないだろう。まあそれでも、普通にスペックを上げたDS2、スーパーDS

    ニンテンドー3DSに見る任天堂の哲学 - 色々水平思考
  • 今だからこそ振り返ろう、「WiiFit」とはなんだったのか? - 色々水平思考

    いやー、E3開催されましたねー。え?もう遅いですか?まあいいじゃありませんか。つーかMSにSCEもモーションコントローラを発表して、すっかりモーションコントローラ戦争が巻き起こりそうな情勢ですね。特にMSの「Project Natal」はインパクトが凄かったですねー。未来が今ここに!ってな感じで。 つーことで、モーションコントローラに対する業界的な関心が急上昇した今だからこそ、昔のことを掘り返してああだのこうだの偉そうに言う、後出しジャンケン型ブログである当ブログでは、その端緒を開いた任天堂のWii、及びWiiリモコン、そして「WiiFit(Wiiバランスボード)」という世界で最も売れた体重計について、改めて振り返ってみようと思います。体重計をゲームと呼べるのか否か、「WiiFit」をゲーム史的に位置付けることは可能なのか、自分なりの見解を述べようと思います。 いきなり結論から言っちゃうと

    今だからこそ振り返ろう、「WiiFit」とはなんだったのか? - 色々水平思考
  • Bダッシュの意味 - 色々水平思考

    というわけで、Bダッシュについてです。 まず、当たり前の話ですが、Bダッシュってのは、速度を上げるという機能があります。 ゲームにおいて速度を上げるってことは、難易度が上がるってことです。 ゆっくり飛んでくる弾と、速く飛んでくる弾、どっちがかわし辛いかっていったら、速いほうです。ゆっくり走る車と、速く走る車、どっちが操作するのが困難かって言ったら、速いほうに決まってます。 ゲームの難易度っていうのは、単位時間あたりにどれだけの情報を処理するかってことで決まりますので、同じ情報を処理するなら、時間が短ければ短いだけ難易度は上がります。つまり、Bダッシュで、マリオの移動速度を上げるってことは、スーパーマリオというゲームの難易度を上げるってことなんです。 これが、Bダッシュの持つ機能の一つ、「リアルタイム難易度調整機能」です。一つ一つの障害をじっくり見極め、立ち止まったり、歩いたりしながらプレイ

    Bダッシュの意味 - 色々水平思考
  • マリオをジャンプさせたのは誰か? - 色々水平思考

    ウィキペディアをなんとなく眺めていたらこんな記述が 後に『スーパーマリオブラザーズ』を手がけた宮茂が、キャラクターデザインなどプログラミング以外をほぼ1人で制作したと言われているが、宮の原案ではジャンプの概念が無く、マリオにジャンプをさせる概念を作ったのは後述する開発元の池上通信機によるアイデアであった。 ドンキーコング - Wikipedia サラッととんでもないこと書いちゃってますがこれは当なのでしょうか?池上通信機がゲームの仕様面にまで口出しをしていたということは正直初耳なのですが…。 僕の知っている限りでは確かに、ジャンプという仕様を提示したのは、宮茂ではありません。では誰が提示したのか?それは横井軍平その人です。 工事現場を背景にしようと決めたら、宮君から「上から樽が転がってきて、それを避けるというものにしよう」という提案がありました。その時は樽が転がってきたらはしごに

    マリオをジャンプさせたのは誰か? - 色々水平思考
  • 任天堂失敗列伝〜第三回〜「バーチャルボーイの巻」 - 色々水平思考

    大変永らくおまんたせしましたーってことで、失敗列伝第三回は最早伝説と化しつつあるハード、バーチャルボーイでございます。 バーチャルボーイとは何か? 任天堂の輝かしい失敗の歴史の中でも一際輝く一等星とでも呼ぶべき存在、それがバーチャルボーイなわけですが、皆さんバーチャルボーイの名前くらいは聞いたことがありますでしょうか?聞いたことはあるけど、詳しくは知らないという人が多いと思うので、ウィキペディアからサクッとハード概要を引用しておきます。 バーチャルボーイ(VIRTUAL BOY)とは、任天堂が発売した3Dゲーム機。横井軍平が発案。 略称「VB」。その外見から「赤い眼鏡」とも呼称された。1995年7月21日発売、希望小売価格15,000円。全世界累計出荷台数は126万台。 バーチャルボーイ - Wikipedia ということだそうです。他にも色々解説してあるんで、興味ある方は読んでみるといい

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  • ドラクエ3にジパング(日本)がある理由 - 色々水平思考

    ドラゴンクエスト(以下ドラクエ)のモンスターにはひらがなが多用されていると以前のエントリで述べてきたわけだが、ドラクエのモンスター名には所謂コテコテに和風の名前というのが無い。ひらがなを多用するならもっと日の妖怪の名前とか使用した方が楽だとは思うんだけれども、「ひとつめピエロ」、「どぐうせんし」、「おにこぞう」など、ひとつめこぞう、どぐう、おに、っていう和風な素材をそのまんまは使用せずに、アレンジを加えて和風っぽさを極力出さないようにしている。 しかし、そんな中シリーズ通してたった一体だけ、例外的に思いっきり和風な名前のモンスターが存在する。それは「やまたのおろち」だ。 「やまたのおろち」が登場するのはドラクエ3のジパング、要は思いっきり日を意識して、アレンジしたエピソードなわけだけれども、このエピソードには、他にも様々なドラクエにおける例外的な要素が存在する。 伝説的なアイテムの借用

    ドラクエ3にジパング(日本)がある理由 - 色々水平思考
  • 任天堂失敗列伝〜第二回〜「ポケモンスナップの巻」 - 色々水平思考

    前回に続いて、まずは言い訳から入るけど、「ポケモンスナップ」はゲームとしては非常に面白いし、セールス的にも30万弱というなかなかの好セールスを挙げたタイトルである。結果だけを見れば、好評価、好セールスに恵まれた成功プロジェクトとしか言いようがない。任天堂失敗列伝でこのタイトルをとりあげるのはおかしいと思う人もいるかもしれない。 だが、実はこのソフトを制作したプロジェクトは前回のMOTHER3で触れた内容に通じる問題を孕んだプロジェクトだったのである。だからあえてこの失敗列伝で採りあげてみようと思うのだ。まずは、以下のインタビュー、及び座談会の記事を読んで頂きたい。リンク先はまたもほぼ日です。いやー、64、GC時代の任天堂を考える上で、ほぼ日って当にネタの宝庫ですね。 樹の上の秘密基地「ポケモンスナップ」の情報・産地直送! 読んで頂けましたでしょうか?読むのがめんどいって人もまずは以下の

    任天堂失敗列伝〜第二回〜「ポケモンスナップの巻」 - 色々水平思考
  • 任天堂失敗列伝〜第一回〜「64DD版MOTHER3の巻」 - 色々水平思考

    あらかじめ断っておくが、この企画は、 任天堂の過去の無様な歴史を暴いてやんよ という目的で書かれているわけではない。むしろ逆だ。 任天堂の失敗って面白くてためになるんだよ ってことを、世界中へ向けて発信するために考案された企画である。 任天堂の強みは何回でもコンティニュー出来るってこと - 枯れた知識の水平思考 ↑このエントリでも言及したことだけど、任天堂ってのは、かなり失敗を沢山している企業だ。その失敗の一つ一つを、自分なりに振り返り、分析し、現在に与えた影響を検討することで、なぜ、今、任天堂という企業が、未曾有の大成長を遂げているのかがわかるのではないだろうかと思うのである。 三十歳から四十五歳を無自覚に過ごすな 〜任天堂社長 岩田聡氏〜 - 中小企業診断士 和田伸午のおもしろビジネス放談 ↑この辺のエントリ読んで、任天堂とか岩田社長に興味をもった人にもお薦めですよ。 とかなんとか偉そ

    任天堂失敗列伝〜第一回〜「64DD版MOTHER3の巻」 - 色々水平思考
  • 横井軍平について - 色々水平思考

    任天堂の遊びの哲学の基礎を作った人である、横井軍平については、 横井軍平 - Wikipedia ↑この辺にも色々と書いてあるので、知らない方は一度読んでみることをお薦めします。 当に偉大すぎる人なので、私なんかが語るのは非常に恐れ多いんですが、横井氏の名言を拝借するような形で、自分のブログの看板にしてしまっている身だし、語らせて頂こうと思います。 彼の凄さはゲームボーイの画面を白黒にしたってとこによく表れています。 コストや性能、バッテリーの持ち時間を考えベストの選択をしたとサラッと言ってしまっていますが、当時は既にファミコンが存在し、当然のようにカラーの画面だったんです。 そんな、色がついていて当然じゃね?っての状況に対して、「色とか別にそんな関係ないだろ常識的に考えて」とこともなげに言い放ってしまえる人物、それが横井軍平です。恐ろしいほどに周囲の(余計な)空気を読まず、遊びの質は

    横井軍平について - 色々水平思考
  • 任天堂は宮本システムだけで動いてるわけではない - 色々水平思考

    http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081008/1223476399 言いたいことは山ほどあるけど、とりあえず、俺のブログタイトルの元ネタになっている。「枯れた技術の水平思考」っていう名言を世に放った、横井軍平さんの功績を忘れないで下さい。横井氏を抜いて語る任天堂の歴史なんて、ジョンレノンを抜いて語るビートルズ史くらいありえないよ! てかこの件に関しては、また改めて書くよ。 あ、一つだけ加えると、ポケモンを作った田尻システムもバリバリ稼動中だよね。宮茂はポケモンに重要なアドバイスはしたけど、それだけで、宮システムに吸収しちゃうのは無理ありすぎるよ。 つーか、今日は当は他のこと書く予定だったんだけど、今日この記事読んであんまりびっくりしたんで、とりあえず箇条書きで、今後書く予定のことをまとめておこう。 ・DSを爆発させるきっかけになった「脳トレ」と「ど

    任天堂は宮本システムだけで動いてるわけではない - 色々水平思考
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