だからこそ、自衛隊は、「人は疲労し、疲労が人のパフォーマンスを低下させる」ことを前提として、日ごろの訓練を行なっています。それはそもそも、「人」が戦闘力の基礎だからです。そして意外に思われるかもしれませんが、じつは自衛隊は、とくに平成時代以降の実際的な活動で教訓を得ながら、徹底的に相手と戦う、あるいは長期的な災害派遣活動などにおいて、能力を維持したまま活動を継続するために「休む(専門的な言い方では「戦力回復」といいます)」という視点を絶対に欠かさない組織になりつつあります。 自衛隊だけでなく、世界中の軍隊は、厳しい任務を組織の能力を低下させずに継続するため、訓練中や任務中に隊員相互でローテーションを組むなど、適度に休息を与えています。 無謀なPDCAな戦略の成功確率を下げるだけ もう少し具体的に見ていきましょう。「人」のコンディションを悪化させる要因とは、いったい何でしょうか。元自衛隊のメ
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