流しに捨てたらクラゲ光った 下村さん、発見までの格闘2008年10月9日3時0分印刷ソーシャルブックマーク 実験用にクラゲを切る機械=宮脇敦史さん提供米ウッズホール海洋生物学研究所時代の下村脩さん=同研究所提供 下村さんは60年、氷川丸の最後の航海で太平洋を横断。フルブライト留学生として米国にわたった。 米プリンストン大のフランク・ジョンソン教授のもとで研究生となった。与えられた課題は、オワンクラゲの発光物質の抽出だった。その日から直径10センチほどのオワンクラゲとの格闘が始まった。場所は、西海岸ワシントン州のフライデーハーバー。大量に発生するので海の上を歩けるとさえいわれるほどだった。一方、子どもが採ってくると、1匹1セントで買い取ることもあった。 物質を抽出するためには、一時的に発光を止める方法を見つけないといけないが、それが見つからず、景色のよい海岸にすわったり、ボートに乗ったりして