牧野正幸は光沢のあるブルーグレーに細いブラウンのチェックが入ったスーツ、シルクを思わせる白いブロードのシャツとゴールドイエローのネクタイ、胸にはエンジ色のポケットチーフ、袖もとを見やればカフスという姿で現われた。 どこのブランドなのだろう。オーダーメイドなのかな・・・? この手のファッションは門外漢の私だが、生地と仕立てはなかなかのものとお見受けした。おまけに彼の髪はオールバックよろしく撫でつけてあり、ヒゲも不敵さを演出する。牧野が発散させる濃艶さとギラついた小粋さ、獲物を狙う獣のような視線があいまってなかなかの迫力だった。 ワークスアプリケーションズCEO(最高経営責任者)である牧野ならではのダンディズムが、トライアスロンばかりかビジネスやライフスタイルと、どう同調しているのか――大いに興味が駆り立てられる。 牧野は落ち着いた物腰で話し始めた。 「誰もが真似できること、反対にできそうもな
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