表をみるとAndroid 6搭載の「Nexus 5X」以降では18msという数値で、レイテンシーの改善はないように見える。これにはいくつか理由が考えられる。まず、18msという値は上記のプロフェッショナル・オーディオの条件を満たすものであること。そして、Android 8当時(2017年ごろ)の対抗するiOSのレイテンシーも20ms程度でほぼ互角になったためである。 また、この表ではグーグルの純正モデル(Nexus、Pixelシリーズ)のみが記載されているが、サムスン端末もレイテンシーは優秀である。これはハードウェアの差もさることながら、ソフトウェアの違いも関係する。例えば、前回書いたミキサー部分(AudioFlinger)の効率も、大きくレイテンシーの短縮に関係するので、(同じく前回書いた)サムスン提供のプロフェッショナルSDKの効果もあると思われる。 こうしてAndroidのレイテンシ
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