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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime (3)

  • 福田首相辞任の夜

    福田首相の突然の辞任会見は昨夜(9月1日)午後9時半からだった。私は、外で飲んでいたので、通常なら見られなかった筈だが、以下のような経緯で、会見を見ることが出来た。 午後7時半頃、某ギャラリーの小さなパーティーに出ていたが、ある雑誌の記者から携帯電話に取材の電話が掛かってきた。取材内容は、民主党が政権を取った場合の経済政策はどうなるかというものだった。20分くらい電話で話した。概ね、以下のように答えた。 「先ず、民主党の財政・金融政策に対する基的な態度がわかりにくい。行政の『支出のムダ』を削減するという総論はいいのだが、財政支出の何を削減するのかを結局同党は明らかにしていない。 また、武藤日銀総裁に反対したこと自体はいいとしても、反対理由として低金利政策を長く続けたことを挙げた金融政策理解もトンチンカンだった。デフレの時期に金利を上げるような政策を主張されるのでは大変だ。 また、前回選挙

  • 搾取する資本と、搾取される資本

    二ヶ月くらい前だっただろうか。週刊「AERA」で、佐藤優さんがマルクスを紹介しておられた。 いい意味で機を見るに敏な「AERA」であり、佐藤優氏である。ワーキングプアが大量に発生していることに象徴されるように、資(家)が労働者を明日の労働力を再生産することができる程度のギリギリの賃金で働かせて搾取する、古典的な「絵に描いたような資(家)による搾取」が、現在、存在していることは事実だろう。マルクス再読のススメは、現状に不満や不安を感じる若者(を読むくらいには知的な若者だが)にウケるかも知れないし、それ以上に、昔マルクスないしはその周辺の思想を囓ったことのある"前期高齢者"くらいの年齢層の心に響くだろう。彼らは、紙に印刷された活字の最大かつ最後の購買層かも知れない。悪くない目の付け所だ(決して、皮肉ではない)。 俗に新自由主義というレッテルで語られる考え方のどこが「新」なのかは今一つよく

  • 野村のインサイダー取引事件の新聞報道を見て思ったこと

    この件については、テレビでもコメントしたし、これから複数の媒体に原稿を書くことになると思うが、新聞を見ていて気付いたことを幾つかメモしておく。 (1)この事件の報道は「読売新聞」が抜いた。同日朝の遅い版では「日経済新聞」にも記事が出ているが、一面トップに概容を載せただけの、明らかに後追いの記事だった。競馬で言うと、一馬身まで差が付かなかったが、半馬身程度は明確な差があった。読売の情報ソースは分からないが、その後の「逮捕へ」という見出しが早い点などから見て、地検筋だろうか。 (2)事実の概容はほぼ報じられている印象なので、必然的に、野村證券の経営責任に注目が集まる。これは当然だ。 報道によると、元野村社員だった容疑者の担当外の王子・北越のTOB問題でもインサイダー取引があったという。野村の組織的な情報管理体制に不足があったことは、ほぼ間違いない。しかし、この件に対する追及の厳しさは、新聞に

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