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  • 「特撮ヒーローの常識」を超えた『宇宙刑事ギャバン』 - 活字中毒R。

    『超合金の男〜村上克司伝』(小野塚謙太著・アスキー新書)より。 (名作玩具「超合金」を開発し、「スーパー戦隊」を作り出し、「ライディーン」「ゴットマーズ」「ゴールドライタン」などの変形・合体ロボのデザイン設計にも従事された、伝説のプロダクト・デザイナー・村上克司さんの伝記の一部です。『宇宙刑事ギャバン』の誕生秘話。「」内が村上克司さんの発言です) 【実はこの新番組企画には、危機的局面を突破すべく、過去最高の制作費が捻出されていた。それは「凶と出たら、二度と特撮の新ヒーローは生み出せないほど」(東映・鈴木武幸プロデューサー)の額だったという。 女児向けアニメが放映されていた金曜夜7時半からのゴールデン枠を「己の進退をかけてとってきた」という吉川プロデューサーに、主演の大葉健二が「それなら自分は現場で命をかけます」と答えた話はファンの間で有名だ。 他にも脚の上原正三、演出の小林義明、特撮の矢

  • 活字中毒R。伊集院光が語る「活字メディアと生のフリートークの共通点」

    『BRUTUS (ブルータス)』2009年3/1号(マガジンハウス)の特集記事「なにしろラジオ好きなもので。」より。 (TBSラジオで毎週月曜日深夜25時〜27時にオンエアされている「深夜の馬鹿力」のパーソナリティとして人気の伊集院光さんのお話の一部です。) 【実は、活字メディアであんまり上手にしゃべれた試しがないんで、最近はあまりお引受けしないようにしてきたんです。ましてや生放送の直前にラジオ以外の仕事をするなんて……今こうして『BRUTUS』のインタビューに応えてるのって、僕としては実に画期的なことなんで、変な気持ちです。 で、そういう状況に置かれてみてふと気づいたんですけど、活字メディアとラジオの生のフリートークってすごく対極にあるようでいて、結局のところ「編集している」って部分では共通しているんじゃないかと。 僕は『深夜の馬鹿力』って番組の冒頭で毎回フリートークをしてますけど、生放

  • 宮崎駿監督を悩ませた、『風の谷のナウシカ』の「3つのラストシーン」 - 活字中毒R。

    仕事道楽―スタジオジブリの現場』(鈴木敏夫著・岩波新書)より。 【『ナウシカ』というと、ぼくがいつもふれるエピソードが二つあります。 一つは製作終盤のときの話。当然のように、どんどんどんどん制作期間をっちゃって、映画がなかなか完成しない。さすがの宮さん(宮崎駿監督)もあせった。じつは宮さんというのは、締切りになんとかして間に合わせたいタイプの人なんです。それで、彼が高畑(勲)さんとかぼくとか、関係する主要な人をみんな集めて訴えた。「このままじゃ映画が間に合わない」と。 進行に責任を持つプロデューサーは高畑さんです。宮さんはプロデューサーの判断を聞きたいと言う。そこで高畑さんがやおら前に出て言った言葉を、ぼくはいまだによく覚えています。何と言ったと思います? 「間に合わないものはしようがない」 高畑さんという人は、こういうときよけいな形容詞を挟まない。しかも声がでかい。人間っておもしろい

  • 活字中毒R。 『徹子の部屋』が、「一切編集をしない」3つの理由

    『聞き上手は一日にしてならず』(永江朗著・新潮文庫)より。 (ライター・永江朗さんが、各界の「プロの聞き手」10人に「聞き方の秘訣」についてインタビューしたから。黒柳徹子さんの回の一部です) 【永江朗:『徹子の部屋』は世界でも珍しい長寿番組になりましたね。ひとりで司会するトーク番組としては世界最長だとか。長く続くからには、それだけ画面にはあらわれない苦労も多いと思います。収録の前には、どの程度、スタッフとミーティングをするんですか。 黒柳徹子:月曜、火曜で6録っています。当は5でいいわけですけど、少しずつ余裕を見て。6録れば、1ヶ月で4のストックができます。何があるかわかりませんからね。ユニセフの仕事海外に出かけるため、夏休みとして収録を2週お休みします。芝居の舞台稽古があって休むこともあります。毎週、金曜日に打ち合わせをするのですが、いまディレクターが14人ぐらいいまして、

    planetes
    planetes 2008/05/26
    『しないのは永六輔さんと小沢昭一さんぐらい(笑)。』
  • 活字中毒R。 「苦労」してるのを「努力」してると思ってる人

    『絶望に効くクスリ Vol.11』(山田玲司著・小学館)より。 (山田玲司さんが、各界で活躍している人々との対談を漫画化した作品の一部です。「漫画の神様」手塚治虫先生の長男でもある、映像作家・手塚眞さんの回から) 【山田玲司:若い人によくどんなアドバイスをされるんですか? 手塚眞:自分を見失わないように…って、よく言ってるんですけど……苦労と…努力が…イコールになっちゃうといけないですね。 山田:苦労してるのを努力してると思ってる人って多いですもんね。 手塚:苦労はしないほうがいいですね。一番の違いは、「やらされてる」か「やってる」かっていう違いだと思うんです。 実は一回だけ父に「ものづくり」について言われたことがあるんですけど…… 街頭モニターとかに流す環境ビデオを頼まれたんで、割り切って作ったものを父が見たらしいんですよ。どっちみちたいしたものじゃないって思ってたけど、父はその時…「も

  • 活字中毒R。

    『逃亡くそたわけ』(絲山秋子著・講談社文庫)より。 (精神科の病院から「逃亡」し、九州を車で南下していた「あたし」と同行者の「なごやん」の宮崎市でのやりとり) 【「久々にネクタイをした連中を見たな」 そう言ってなごやんは少しだけ表情を曇らせた。 「出張も多いんだろうね。空港近いし」 「飛行機やったら東京もすぐやけんね」 なごやんは浮かぬ顔でフォークとナイフを揃えて皿の上に置いて、言いにくそうに言った。 「東京から福岡までの距離ってさあ、福岡から東京までの距離の倍以上あるんだぜ。わかる?」 「どういうこと? 一緒やろ」 「遠く感じるってこと」 「そうね」 「俺さ、前につきあっていた彼女に『九州なんかにまわされてかわいそう』って言われたんだ。田舎だからなんだって。ちょっとショックだったよ」 「福岡やったら都会やのに。田舎ちうたら……」 その先は言わずもがなだった。あたし達は多分、同時に昨日通っ

    planetes
    planetes 2007/09/14
    すっげぇよく分かる。
  • 活字中毒R。

    『家電批評monoqlo VOL.1』(晋遊舎)の記事「アイスコーヒー気レビュー」のなかの「アイスコーヒー豆知識」より。 【現在、世界中の国で飲まれているアイスコーヒーだが、その歴史は意外と知られていない。しかも、最初にコーヒーを冷やして飲む「アイスコーヒー」という飲み物を考えついたのは、大正時代の日人だといわれている。これは、お茶などを始めとして温かい飲み物を冷やして飲むという、日独自の文化によるものなのである。 世界各国では品衛生上、飲み物を温めずに(火を通さない)飲むことが危険だと見なされていたり、欧米の一部の国では、水以外の飲み物を冷やして飲むことは非常に贅沢だという考えがあった。これに対して、日では昔から井戸水のように地下から汲んできた水を直接飲めるほど安全できれいな水が確保できたことや、飲み物を冷やして飲む文化が一般的に広まっていた。このことが、日でのアイスコーヒ

  • 活字中毒R。

    『スポーツニッポン』の記事より。 (「艇王」とファンに畏敬された競艇選手・植木通彦さんが「引退」について語ったインタビューより) 【――引退を決めた時期と理由は? 植木 心の中で20年間が大きかった。(桐生で)ケガをしたときに20年やろうと。この数字が頑張る支えになっていた。12年前にカミさん(節子夫人)と結婚したときも“(選手生活21年で迎える)40歳までは走るよ”と言っていた。 ――家族は引退をどう受け止めている? 子供は3人いるが、1番下の子(二男)は“ディズニーランドにでも行くの?”という感じだった。 ――もし3月の総理杯(平和島)を優勝していたら? 優勝しても辞めていたと思うし、F休み明けで平和島を走れたのがうれしかった。6日間走れたことに悔いはない。 ――引退の相談は? 恩師(田中靖人さん=小倉商野球部の当時の監督)には相談して「(辞めたら)一般社会は厳しいぞ」と言われたが、賛

  • 活字中毒R。

    「Number.677」(文藝春秋)の特集記事「野球魂。」より、特別ノンフィクション「黒田博樹『誰がためにカープを』」(室積光・文)の一部です。 【黒田博樹が肉体でけでなく「心」も両親の何かを受け継いだことは確かだ。 野球を始めた少年野球チーム「オール住之江」でも父が監督だった。お互いやりにくかったようで、父は贔屓していると思われないように息子には殊更厳しくした。 その頃から目標とする選手はいないという。黒田は常に自身の中でフロンティアなのだ。 父がOB(黒田投手の父親である一博さんは、南海で活躍した元プロ野球選手)である関係から、大阪球場で南海ホークスの試合を観戦することが多かったが、ファンというほどでもなかった。 「ただ、観客の少ない試合でも頑張っている選手を見ると自分のために頑張ってくれているように思えたんです。誰かがヒットを打つと、僕のために打ってくれたって」 だから今逆の立場にあ

    planetes
    planetes 2007/05/11
    黒田の話が素晴らしいのは当然。注目は大村の話。
  • 活字中毒R。カモちゃん。死んだから言うわけじゃねえけど、オレもお前を許すよ。

    「週刊SPA!2007/4/24号」(扶桑社)の「板谷番付!」第20回(ゲッツ板谷・文)より。 【この原稿を書く5日前、ある男が腎臓ガンを患って他界した。オレとはタイ、ベトナム、インドなどを一緒に回ってくれたカメラマンで、漫画家の西原理恵子の元夫だった鴨志田穣である。 (中略。ゲッツさんと一緒にインドへ取材に行った頃から酒の量が増え、仕事にならない日も出てきた鴨志田さん。インドから帰ってきてからは鴨志田さんの酒量を増やさないためにも取材旅行をしばらく断ろうと思っていたものの、勢いに押されて韓国に一緒に行ったゲッツさんなのですが……) 案の定、韓国旅行は散々だった。昼間から酒を飲むカモちゃんにオレは遂にブチ切れ、奴を宿の壁に押さえつけて怒鳴ったりした挙句、予定より2〜3日も早く帰ってきてしまったのだ。……が、オレもプロのライターである。そんなことがありつつも紀行はキチンと書かなくちゃいけな

  • 活字中毒R。

    「週刊アスキー・2006.10/24号」の連載コラム「仮想報道 Vol.454〜『みんなの意見は案外正しい』というのはほんとうか?」(歌田明弘・著)より。 【ネットの役割が大きくなればなるほど、みんなの意見が正しいかどうかが重要になってくる。ショッピングサイト内などでは、利用者の感想を見て購入することが多くなってきたし、政治や経済の話もブログの意見を参考にしたりする。あるいは『教えて!goo』やカカクコム、メーカーサイトのフォーラムなどでは、利用者どうしが教えあう。 金融関係のコラムニストのスロウィッキーが書いた『「みんなの意見」は案外正しい』の邦訳の帯には、梅田望夫さんの話題の『ウェブ進化論』の一節が引用されている。「『次の10年』は『群集の叡知』というスロウィッキー仮説を巡ってネット上での試行錯誤が活発に行われる時代と言ってもいい」。たしかにネットは、「みんなの意見は案外正しい」かど

  • 活字中毒R。

    「CONTINUE Vol.29」(太田出版)のインタビュー記事『電池以下』(吉田豪・文、特別ゲスト・掟ポルシェ)の「第30回・諸星和己の巻」の一部です。 【吉田:「芸能人がモテなくてどうするんだ」とも著書に書いてありましたけど、それはホントにその通りだと思うんですよね。 諸星:ですよね。変な話、モテなくてアイドルやってられますか? もともと、この世界にあんまり興味なかったし、レコード大賞取ったときにはもう辞めたかったの。そのうち僕が天狗になって、解散みたいになっちゃったんだけど。 吉田:ダハハハハ! 諸星さんが原因で! 諸星:でも結局、原因は僕のせいみたいになってますけど、裏は違うっていうか。ただ、それでも僕がジャニーズが好きなのは……いや、ホントは嫌いなんですよ(笑)。 吉田:どっちなんですか(笑)。 諸星:嫌いだけど、あの人の発想が好きで。僕が両足骨折したことがあるんですよ。スケート

  • 「韓国には白か黒しかない。灰色はないんだ」 活字中毒R。

    「週刊アスキー・2006.10/3号」(アスキー)の「今週のデジゴト」(山崎浩一著)より。 【あれは、そう、数年前に韓国のネット事情を取材したときのエピソードだった。当時、ネットで目の敵にされている某大新聞社の企画で、私は韓国の人気ニュースサイト主宰者のK君と出会ったのだった。K君はいわゆる386世代の末っ子に当たる30代後半。ご多分に漏れず、幼少期から反日教育を叩き込まれ、学生時代は過激な民主化闘争にのめり込み、主宰するサイトでも痛烈な保守批判に健筆をふるっていた。 ソウル江南区にあたる彼のオフィスで通り一遍の取材を終えると、なんだか話し足りない様子のK君は、私と通訳のY嬢を事に誘ってくれた。せっかくのお誘いなので、彼の行きつけの韓定レストランで昼間っから一杯やりながら話の続きを……てなことになった。 K君はいきなり焼酎のボトルを1空けてしまうと、さきほどとはうって変わった韓国風べ

  • 活字中毒R。

  • 活字中毒R。

    asahi.comの記事より。 【サッカーW杯決勝で相手のイタリア選手に頭突きし、退場処分となったフランス代表主将のジネディーヌ・ジダン選手(34)は12日夜(日時間13日未明)の仏テレビで「母や姉を傷つけるひどい言葉を繰り返され、耐えきれなかった」と釈明した。「ひどい言葉」の中身について自らは明らかにせず、真相究明は国際サッカー連盟(FIFA)の調査に委ねられる。ジダン選手が自身の行為について語ったのは初めて。 ジダン選手は12日夕、仏の民放カナル・プリュスとTF1の看板キャスターによるインタビューに個別に応じ、その模様が両局のニュース番組で録画放映された。 頭突きの原因となったマルコ・マテラッツィ選手(32)の「挑発」について、ジダン選手は「とても個人的なことだ。母と姉を傷つけるひどい言葉を繰り返された。1度や2度ならともかく、3度となると我慢できなかった」「言葉はしばしば(暴力)行

  • 息子を人殺しにする方法について - 江草 乗の言いたい放題 2006年06月30日(金)

    ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。 6月24日の日記でオレは「医師の息子に生まれるということ」という題名で、あの奈良の一家3人焼死事件について書いた。そのときは息子を無理に医師にしようとしたその父親についてさほど悪い印象は持たなかったのである。 親として自分の職業を継がせたいというのは普通の感情だと思っていた。 しかし、今日週刊新潮、週刊文春、週刊ポストを読んだ。そこでこの一家の悲劇の背景を知ったとき、オレは少年の父親に対して激しい怒りを感じるようになったのだ。吉川元祥、おまえはどうしようもないクソ野郎だと。事件を起こした少年の実の母親が離婚した理由は、夫が浮気を繰り返したからだと

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