そして、ネットに情報が溢れていることやブラック企業が話題になったことを背景に、一般の人々の労働法や雇用についての知識が底上げされていること。興味がなかった人でもいざ自分に関わる問題が起これば詳しく調べられる状況です。 もちろんこの変化自体は悪いことではありません。しかし他方で、労働者を守るための法律を、自分の都合によって拡大解釈して行動する人も増えてきているようです。詳しく理解していない状態でも、とりあえずネットで拾った言葉を頼りに「**という書面を出して」とそのまま使ってしまうこともあります。 労働基準監督署にはそうした少し過剰な行動をしてしまった人たちからの相談が増えているようです。繰り返しになりますが、冒頭のエピソードのようなセリフが出てしまうのはそんな背景があってのことでしょう。 相談を受ける職員の側も分別がありますので、いちいち「とんでもない会社だな!」と一緒に目くじらを立てられ
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