戦乱の時代を大きく変えた天正地震 1586年1月18日(天正13年11月29日)に起きた天正地震は、内陸で起きた過去最大の地震の一つです。この地震では、養老・桑名・四日市断層や阿寺断層など複数の活断層が連続して動いたと言われています。津波も発生したようなので、海底の活断層も動いたと疑われます。飛騨・越中などで山崩れが起き、中でも帰雲山の崩落が有名です。これにより帰雲城もろとも内ヶ島氏は滅亡しました。被災地域は過去最大の内陸地震と言われる1891年濃尾地震よりも広いようです。 この地震では、現在の高岡市にあった木舟城が倒壊して前田利家の末弟の前田秀継が落命したり、長浜城の倒壊で山内一豊の一人娘与祢と乳母が圧死したりしました。また、豊臣秀吉が徳川家康を攻めるための前線基地にしていた大垣城が全壊焼失し、秀吉方の織田信雄の長島城も液状化で倒壊しました。家康が命拾いした地震とも言えそうです。最近の発