『MarkeZine』が主催するマーケティング・イベント『MarkeZine Day』『MarkeZine Academy』『MarkeZine プレミアムセミナー』の 最新情報をはじめ、様々なイベント情報をまとめてご紹介します。 MarkeZine Day
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今回は話題を少し変えて、最近注目されてきたロングテール現象について考えてみたいと思います。書店に行くと書籍や雑誌記事などでロングテールという見慣れない言葉が目に付きます。この「長いしっぽ」はWeb 2.0の流れとも関係し、インターネットが巻き起こしつつある新しい社会現象です。Amazon.comやGoogle AdSense/Adwords、Yahoo! Overtureなどがロングテール旋風を巻き起こしています。 ロングテールは、パレートの法則(80‐20の法則)に対する一種のアンチテーゼです。パレートの法則は経済効率に注目するもので、20%のコストで80%の成果が挙げられるという現象がさまざまなところで観測できるという経験則から来たものです。店舗には売れ筋商品を重点的に並べます。コンビニやKIOSKのように店舗が狭くなるほど売れ筋商品に集中して売り上げを増やす努力をします。 ロングテー
アマゾンと、ロングテールに関する“大きな勘違い” 第4回 ネット・エコノミー解体新書 2006年9月7日 木曜日 磯崎 哲也 Web2.0を特徴づけるキーワードとして「ロングテール」というキーワードが使われることが多い。通常の店舗では品目数上位20%が全体の売り上げの80%を占めるのが普通だが、ネットのビジネスでは残り80%の品目の売り上げが上位20%の売り上げを上回る(図1)──代表例はアマゾン(amazon.com)だ──というように表現されることが多い。 しかし、ちょっと待っていただきたい。 まず第一に、通常の店舗より多い品目数を扱えるというのは、ホントに「Web2.0」の特徴なのか? ネットのほうが品目数をたくさん扱えるのは、94年にアマゾンが創業されてからずっとそうだったのではないのか? Web1.0か2.0か、というのは単なる言葉の定義の問題ではあるが、2.0のほうが、より「進
Web2.0を特徴づけるキーワードとして「ロングテール」というキーワードが使われることが多い。通常の店舗では品目数上位20%が全体の売り上げの80%を占めるのが普通だが、ネットのビジネスでは残り80%の品目の売り上げが上位20%の売り上げを上回る(図1)──代表例はアマゾン(amazon.com)だ──というように表現されることが多い。 しかし、ちょっと待っていただきたい。 まず第一に、通常の店舗より多い品目数を扱えるというのは、ホントに「Web2.0」の特徴なのか? ネットのほうが品目数をたくさん扱えるのは、94年にアマゾンが創業されてからずっとそうだったのではないのか? Web1.0か2.0か、というのは単なる言葉の定義の問題ではあるが、2.0のほうが、より「進んでいる」というイメージを持たれやすい。しかも、「ロングテール」という言葉が、「かっこいい」「最先端」といったポジティブなイメ
これまでの連載で、インターネットの「原始時代」からWeb2.0的ビジネスを自力で生み出し、展開してきたクインランドとオーケイウェイブという2つの企業を紹介してきた。彼らの思考の経路をたどっていけば、Web2.0というのが決して単なる新奇な流行ではなく、インターネットの進化の必然であることがよくわかる。 双方向でなかった90年代のインターネット いったん、歴史を振り返ってみよう。 インターネットは1990年代半ばに、社会の表舞台へと現れた。以降、加速度的にネットは普及し、90年代末には「IT革命」という言葉が頻繁に使われるようになる。ネットによって社会が変わり、「中抜き」という当時流行った言葉に象徴されるように、産業構造さえも変容を迫られるとされた。しかし当時のこうした概念はかなりの部分抽象的なものでしかなかった。実のところ、当時多くの人たちが語っていたインターネットというのは「いまそこにあ
「ブログ作者はロングテールの夢を見るか?~GIGAZINEの場合~」と言う記事を書いたところ、「母集団が少ないのでは?」と言う指摘をもらいました。その指摘は、全くもってその通りだと思うので、はてブに登録されている、d.hatena.ne.jp ドメインの記事、全194,986記事のブックマーク数(8月23日現在)について調査を行ってみました。 私としては、「数10万ページ単位だと、ロングテールが観察される。つまり、コンテンツ・プロバイダなどの大資本家クラスじゃないと、ロングテールは無意味」と言う結果になることを予想していたのですが、全く逆の結果になりました。 図1 図2 上のグラフは、各記事が集めたブックマーク数を、月ごとに統計を取ったものです。図1、図2とも、青は上位4%の記事が集めたブックマーク数、黄色は上位4~20%の記事が集めたブックマーク数、緑は下位80%の記事が集めたブックマー
(2006年8月17日現在) ロングテール理論によると、青色の線の右側部分が1kmも2kmも続くはずなんですが、見た感じ、そうでは無いようです。上位20%の記事が集めたユーザー数は、全体の74.7%になります。上位10%の記事だと、58.9%です。人気のある記事は、より人気に、人気の無い記事は、より不人気になっているような気がします。ブックマークの性質かもしれませんが、要は雪だるま式に「一人勝ち」の状態になるということです(普通に、パレートの法則)。 ですが、ロングテールというのは、そもそもこういうもんだという気もしてきました。「ヘッド」と「テール」しかない怪物、つまり「胴体の無い怪物」です。ロングテールを期待してWEB上に情報が増えれば増えるほど、消費者は「面白い情報だけ」を欲しますから、いわゆる「定番物」の需要が増加するのでしょう。ということは、「下位80%の商品が、50%の売り上げを
昨日のエントリに対するブックマークのコメントを見ていたら、「はてブは頭を拾うシステムだ」というものがあった。 いわゆる「ロングテール現象」というのは、「在庫の関係で通常店舗に置けないような死に筋商品も、ネットでは売れる」というものだ。この「購買」という行為には、金銭的な「支出」が発生するにもかかわらず、テールの部分が拾われている。 対して、ブックマーク行為は、なんら「支出」が発生しないにもかかわらず、テールではなくヘッドの部分しか拾われないというのは、どういうことだろうか?テールをブックマークすると、「こいつは、人気の無いページをブックマークするようなやつだ」と思われるので、逆インセンティブが働くってことだろうか? 非ロングテールの領域では、たとえば「ランキングが、さらにヒットを加速する」とか言ったフィードバックが起きることで、一極集中の原則いわゆる「パレートの法則」が成立する。前回のエン
「Web 2.0」は、IT業界のみならずビジネス界全体の流行語となっている。そのなかでも関心を集めているキーワードが「ロングテール」(Long Tail)だ。このロングテールをはやらせた米Wired Magazine誌の編集長、Chris Anderson氏は7月、米国で著書『The Long Tail』を出版。勢いを加速した。だが、あっという間にベストセラーとなったこの『The Long Tail』に対して、米The Wall Street Journal紙のコラムニストが「誇大だ」と反論している。 「ロングテール」(長い尾)はマーケティング用語で、あまり売れない膨大な商品群を指す。商品を売上数順に並べたグラフを描くと、少数の売れ筋商品が“恐竜の頭”のように持ち上がり、ほとんど数が売れない大半の商品が延々と“長い尾”のような形になるというものである。インターネットの普及で、こうした“死に
本題に入る前に、Web2.0の概念を最初に提唱した文章の原題には「Design Patterns and Business Models for the Next Generation of Software」という副題が付いてます。次世代ソフトのデザインパターンとビジネスモデル、というような感じ。つまり、Web2.0というのは「技術トレンド、情報モデル、そしてそれらに伴うビジネスモデルの変化を扱う総称」だ、とも言えるわけです。 「Web2.0とは結局、一体、何なのか?」と「Web2.0の条件4つ」を読んで、これはものすごく妙な解釈だな、これはおかしいんじゃないのか?と感じた人はWeb2.0を技術トレンドとして解釈しているということ。まぁ今までの説明は賛否両論っぽいかな?と感じた人は情報モデルっぽい解釈をしているということ。最後に、ああこういう考え方の方がわかりやすいかも?と感じた人は割と
僕も同じ事を感じてました。 はてぶがドンドン馬鹿になっていく 例えばgigazineをそんなに登録するなら、gigazineを定常的に見に行けば良いんじゃん?と思ってました。はてブを使うからにはコメントが活用されているかと思えば、そんなに有用なコメントがあるわけでもなく。 はてブに依存しすぎ。 ということで、他人のフリ見て我がフリ直せと、最近、RSSリーダーを如何に有用に使うかを考えていたりします。そもそも、はてブのhot entryで完全に他人のお世話になれば楽できるかなと思ってたわけですが、最近甘かったかなと感じていて、やっぱり自分である程度情報を集めて、うまいぐあいにフィルタリングしてくしかないのかなぁと。 でも、SBMサービス事業者にとってはチャンスですよ。 こういう話って、googleが出る前の検索エンジンと同じ話じゃないですか? 以下いろいろ書いていて、まとまらなくなってしまっ
2004年10月、Wired Magazine誌に「The Long Tail」と題する記事が掲載された。すると、このロングテールという理論は、Malcolm Gladwellが提唱した「The Tipping Point」にも匹敵する勢いで、あっという間に広く認知されるようになった。 記事を書いたのは、Wired Magazine誌の編集長Chris Andersonだ。「ロングテール」というのは実は、もともと存在していた当たり前の現象を指しているのだが、Anderson氏はそれをシンプルな枠組みで展開して見せた。Netflix、Amazon.com、AppleのiTunesなどのサービスが、いわゆる死に筋の曲や本、映画を消費者の見える場所に陳列し、少数ながら立派に売れるようにもっていった、その方法について説明する。 こうしたアグリゲーションサービスでは、消費者から好みの音楽や映画といっ
いつも興味深く読ませていただいている池田信夫氏のブログだが、一昨日にちょっと首肯しかねるエントリが上がったのでそれについて。 マルクスとロングテール(池田信夫Blog) 最近よく聞くのだが、どうもあちこちでロングテール論を悪用する人たちが増えているようで、ITの時代に入った途端に突然あらゆるところでパレート法則が無効になってしまったかのような物言いがされる。んなわきゃーない。ニハチの法則はいつまでたってもニハチなのだし、だいたいたまたま自分がニハチのニだからって偉そうに「キミたちもぜひハチでもロングテールに」とか言わないでくださいよお願いします。 池田氏のコラムについての反論は、山形浩生氏の「ネットワークのオプション価値」という、古い論文でも見ていただければ十分ではと思う。ロングテールはテールにあるものがある日何かの弾みにヘッドのほうに飛び上がってくる「可能性」において成り立っている。山形
先週の記事ですが6月23日の日本経済新聞朝刊1面に『「死に筋」が売れ筋』という記事がありました。これは、リアルな世界のロングテール現象ですね。 企業側の思惑とは全く違った売れ方をしている商品の例として、以下が挙げられています。 一個32円のチョコ菓子「ブラックサンダー」 昨年5月、セブンイレブンで販売中止の知らせを聞き、ファンの人達がブログ等で「今買わないとなくなる」と呼びかけ。今まで1週間に十数個しか売れなかった福岡のセブンイレブンで、いきなり一店舗で1800個売れ、販売中止は撤回。現在は全国区の人気商品になった。 1986年に販売中止したバンダイの「スペースワープ」 是非とも入手したかった人が「たのみこむ」で600人の署名を集め、復刻を実現。当初バンダイは売れるかどうか疑心暗鬼だったが、結果は累計5億円のヒット。 ユーザーや顧客の立場からすると、自分の声が企業に届くようになったというこ
アマゾンジャパンは6月12日、作り手が書籍やCDなどの商品を「Amazon.co.jp」で委託販売できる「Amazon e託販売サービス」を始めた。参加条件を満たせば、法人・個人を問わずに創作物などを卸業者を通さず直接販売できるようになる。 アマゾンは、「中抜き」による流通の効率化よりは「小規模出版やインディーズ作品などをAmazon.co.jpの品ぞろえに拡充することで、ロングテールの拡大と押し上げが期待できる」という面を強調。豊富な商品ラインアップで顧客満足度を向上させる、というアマゾンのビジネスモデルに沿ったサービスだと説明している。 委託販売に参加する条件は(1)日本国内の事業体か20歳以上の個人、(2)登録する商品の販売権を持っている、(3)登録する商品がISBNかJANコードを取得し、印刷・貼り付けされていること──など。 当初の対象は書籍、CD、DVD、ビデオゲーム、ソフトウ
記者発表会にゲストとして登場した元ソニー・ミュージックエンタテインメント社長で、現在インディーズレーベル会社「247music」の代表取締役をしている丸山茂雄氏(左)とアマゾン ジャパン、メディアプロダクトヴァイスプレジデントのローレン川崎氏(右) アマゾン ジャパンは2006年6月12日、出版社やメーカーの商品を委託販売する「Amazon e託販売サービス」を開始した。これまで一般小売店ではなかなか取り扱われなかった小規模出版社やインディーズメーカーなどの企業、および創作活動や出版・制作活動の支援を求める著者やアーティストなどがサービスの対象。同サービスを利用すれば、卸を介することなく購入者に直接、商品を訴求できるため、同社が推し進めているロングテール・ビジネスにおけるテール部分の押し上げにつながるとしている。米国では1998年、英国では2001年に、ドイツでは2006年に入ってから、既
アマゾン ジャパンは6月12日、Amazon.co.jpにおいて、書籍やCDの委託販売を開始した。サービス名は「Amazon e託販売サービス」。自費出版やインディーズCDなど、卸が取り扱わない商品でもAmazon.co.jpで販売できるようにする。 Amazon e託販売サービスは、出版社やメーカーなど、自社商品の販売権を持つ企業向けのサービスで、アマゾンが承認した企業のみが利用可能だ。企業はまずアマゾンに出品したい商品を登録する。すると、アマゾンが需要予測に基づいて仕入れ数を指定し、その数に応じて企業がアマゾンに商品を配送する。アマゾンは商品を自社の物流センター「アマゾン市川FC(フルフィルメントセンター)」に保管し、顧客の注文があれば通常24時間以内に発送する。 Amazon e託販売サービスの導入により、アマゾンは取り扱う商品数を拡大できる。「(商品数の増加で)ロングテールを拡大す
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