富山県は16日、人工交配で良質な無花粉スギを種子から大量生産する技術を確立、平成26年までに苗約2万本を出荷できると発表した。県森林研究所は「全国に普及すれば、将来的に花粉症の減少が期待できる」としている。 研究所によると、4年に県内で発見した無花粉スギと、「精英樹」と呼ばれる良質なスギを人工交配。選別を繰り返し「優良無花粉スギ」を作り出した。 ただこのままでは花粉がないため受粉できず、種が得られない。このため、全国の精英樹の中から無花粉スギができる遺伝子を持つものを選び、その花粉と優良無花粉スギを交配、約五割の確率で無花粉スギの種ができるようになった。