「一般社団法人スローカロリー研究会」(理事長:公益財団法人結核予防会理事・総合健診推進センター長・宮崎滋氏)が3月1日に東京で「第2回講演会」を開催した。 ゆっくりと糖質が消化吸収される「スローカロリー」が肥満や生活習慣病の予防・改善につながり、日本人の食生活の課題を解決する鍵となる可能性がある。「スローカロリー研究会」は、糖質の“質”に注目し、健康的な生活スタイルを提案する取り組みを行っている。 スローカロリー研究会が提唱する「スローカロリー」は、糖質の消化・吸収速度がゆっくりであることを示す。カロリーがゆっくり吸収される食品を選ぶことで、糖質の吸収が遅くなり肝臓への糖流入速度が遅くなる。血糖値がゆっくり上昇・低下し、インクレチンの分泌を高めて適量のインスリンの分泌が促され、内臓脂肪の蓄積が抑制され、糖尿病の発症、血糖の上昇を抑制することができる。 現在の日本人は一般的に肥満になりやすい