【モスクワ=佐藤貴生】ロシアのメドベージェフ大統領は27日、訪問先のノルウェー・オスロでストルテンベルグ首相と会談、約40年にわたる両国の懸案だったバレンツ海の境界画定問題で基本合意に達したことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。この海域は水産資源に加え、天然ガスや石油など豊富な地下資源が存在するとみられており、両国の資源開発に弾みがつきそうだ。 [イメージで見る]世界地図はこうして生まれた 会談後の共同記者会見でメドベージェフ大統領は、「問題は解決に近づいた。エネルギー関連のプロジェクトが増えることを期待する」と述べ、ストルテンベルグ首相は「両国間の最も重要な問題で大きな進展があった」と歴史的な意義を強調した。首相によると、今年中にも最終合意に達する見通しだ。 境界画定の対象となる海域はバレンツ海の約18万平方キロで、ほぼ等分されるという。両国は資源開発や漁業分野でも協力を加速す