#「全然ダメでした」。倉又寿雄監督は開口一番にそう語り、苦笑混じりに試合を語った。「ある程度ボールを支配されるのは分かっていたが、あそこまで持てないとは」と話したように、序盤から主導権は京都の手中にあった。[4-2-3-1]のメリットをフルに生かしつつ、巧みにボールを動かした。 もっとも、「支配されているとは思わず“回させている”というつもりで守っていた」(MF武藤嘉紀)というFC東京は、水際で京都の侵攻を阻止。10番・佐々木陽次が負傷欠場、前半の半ばに橋本拳人が負傷退場し、ダブルボランチをそろって欠くアクシデントに見舞われたこともあって圧倒的にボールを回されてはいたものの、京都が放ったシュートは前半4本、後半4本。FC東京が計14本のシュートを打ち込んだのとは対照的だ。「FC東京さんの守りはさすがでした」(京都・本田将也監督)。京都の“飛び道具” MF駒井善成に対しても、出場停止の右S