新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国が緊急事態宣言を発令した。東京都は学習塾には「原則として施設の使用停止」などを要請する方針だという。 学習塾にわが子を通わせる親たちは「塾がどうなるか」と不安を抱えるが、各塾でコロナ禍との向き合い方はバラバラな印象を受ける。 都内に住む40代の女性は、テレビのニュース番組でスタジオの様子が変わっていることに気づいた。アナウンサーやコメンテーターがかなり離れて座っている。 ソーシャルディスタンス。他人との距離を1.8メートル以上を保ち、濃厚接触を避ける社会的距離という意味だ。 ふーん、なるほどね――納得していると、5歳と小学4年生の息子2人が、テーブルで離れたりくっついたりしてふざけている。それを眺めていて、もっと大事なことに気づいた。 安全か、子どもの将来か? 命がけの塾通い 「そういえば、お兄ちゃんの塾ってぎゅうぎゅうだよね……」 昨年から通い始めた