「一歩先のWeb標準」はこれまで2年以上にわたって、皆さんにお付き合いいただきました。策定中の規格を紹介したり、イベント様子を紹介したり、それらの内容の得失を筆者なりの視点で評価してみようと試みてきましたが、残念ながら今回が最終回になります。 「一歩先のWeb標準」と題しているとはいえ、取り上げるテーマの選択には筆者なりの基準がありました。今回は私が重視したいくつかのポイントについて、過去のエントリーを振り返りながらスポットを当ててみます。 たとえばCSS Variables(連載♯15、連載♯16)は、(詳細度などの細かい優先順位による)暗示的な依存関係の積み重ねで成り立っているCSSの値に対して、定数(constants)の導入によって、一定の論理的な関連づけを明示的に行う方法として紹介しました。また、CSS 3 Grid Positioning module(連載♯14、連載♯16)