前回、「私の両親は、私を偏差値の高い大学に行かせるという『投資』をしたのに、私がレールから外れたために、それに見合う金銭的パフォーマンスを得られなかった」と書いた。 本格的に自分の学歴を振り返る前に、この現象が私個人の問題にとどまらないという視点から考えておきたい。 その前に、次が大前提であることをお断りしておく。 学歴がなくても優秀な人は非常にたくさんいる 仕事ができるかは、学歴に関係ない 職業に貴賎はない 学歴を換金できないケース 大学・大学院進学という「投資」をしたのに、得た学歴に見合う金銭的パフォーマンスが得られないケースには、次が挙げられる。 文系大学院への進学(就職できない・研究者になれない・法科大学院など) 就職氷河期世代などの就職難 病気などでレール脱落後の再就職 出産や育児、介護によるキャリア中断後の再就職 つまり、企業が想定する「大卒で正規に雇用され、私的な理由での中断