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私の勤務する国立国際医療研究センターは、感染症の高度専門機関と位置付けられているナショナルセンターのため、何か感染症の問題がニュースになるたび、報道や一般市民の方から「これってどうなんですか?」という問い合わせが増えています。 最近は健康情報について検討を促すような啓発や報道記事もあるためか、自分で調べたり確認したりする人も増えているからかなと思います。 情報発信者やその責任者は、医療や健康について正確な情報か、誤解から実害が生まれないかを考える必要がありますので、個人の思いつきで記事が掲載されることは大手の媒体ではありません。 しかし、今月に入ってびっくりした記事があります。それは、かつての愛読書である「クロワッサン」という雑誌が、おにぎりについて石けんで手洗いせず素手で握るように勧める記事を掲載していたことです。 手塩にかけたおにぎりは、おいしい発酵食?その記事は、「腸に効く、発酵食と
日本社会には、健康に関わる食品の情報や、癌などの病気治療に関するひどい情報があふれています。そこで良く見られるのが、「患者の経験談」などの少数例の治療成績による効果の紹介です。これらは一見すると信頼できそうですが、ほとんどの場合において、効果を正確には表しておらず、ひどい場合には騙す目的で使われています。 なぜ、少数例の結果では判断できないのでしょうか?その理由は、医療の治療成績のデータが、他のデータとは違う特徴を持つためです。今回は、がんの治療成績の具体的なデータを紹介して、何が特殊で、個別の治療成績がなぜ効果を表さないかについて解説します。癌の治療成績を中心に解説しますが、今回の内容を理解してもらうと、医療情報を理解する上での基礎的な情報リテラシーの一つを身につけられるのではと思います。 ネットにあふれる1例の結果 ネットのがん治療に関した書き込みで、「この治療を受けた方で、余命半年と
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