中国の主要港の一部では、冷凍の豚肉や鶏肉、牛肉が山積みとなっている。輸送の途絶や労働力不足で業務が滞っていることが背景。事情に詳しい関係者が明らかにした。 公に発言する権限がないとして匿名で語った関係者によると、天津や上海、寧波などの港では、新型コロナウイルス感染の拡大防止を目的とした移動制限によってコンテナを受け取るトラック運転手の数が足りなくなっており、配送待ち状態の貨物が増えている。 こうした港では、コンテナの冷凍状態を保つための能力も不足し始めているという。一部の船は中国本土の別の場所や香港への行き先変更を求められていると関係者は話した。 中国は南米や欧州、米国から大量の食用肉を輸入しており、アフリカ豚コレラ(ASF)発生による食肉不足を緩和するため外国からの購入を増やしてきた。税関総署の報道担当に電話でコメントを求めたが応答はなかった。