仙台市宮城野区岡田新浜地区の東日本大震災に伴う防災集団移転跡地に、「復興田んぼ」とビオトープが整備される。市の跡地利活用に応募した市民団体「カントリーパーク新浜」の事業で、自然農法のコメ作り体験や水生生物の観察ができる空間を目指す。6月2日に古代米の田植え体験会を実施し、プロジェクトを本格スタートさせる。 カントリーパーク新浜は自然農法を実践する農家、新浜地区の住民、環境教育が専門の大学教授ら計6人が昨年11月に設立した。市の跡地利活用に応募し、今年3月に事業が認められた。 予定地は貞山運河の西側で、震災前は水田だった約8700平方メートル。このうち約6000平方メートルを復興の象徴となる水田として整備し、約2000平方メートルを水辺ビオトープ、約700平方メートルを砂地ビオトープや駐車場にする。 地下30メートルからくみ上げる井戸水が年中、田んぼやビオトープを潤す。農薬や化学肥料を一切使
塩釜市の塩釜神社で、大しめ縄作りがピークを迎えている。10月中旬に作業開始。大しめ縄15本を含めた大小1000本を作り、今月22日に拝殿や大鳥居などに飾り付ける。 大しめ縄は、同神社の御神田米と利府町の農家から奉納されたもち米の稲わらを使用。えぼしに白装束姿の神社職員6人が荒縄をより上げ、その上から稲わらを巻き付けた2本の縄を作り、力を込めて1本の太縄にねじり合わせる。 1本当たりの長さは11メートルで太さ15センチ、重さは50キロ。大しめ縄に均等の間隔で差し入れる房は、EM菌(有用微生物群)発酵液に浸しており、雨ざらしでもカビによる黒ずみを防ぐという。 同神社の小野道教権禰宜(ごんねぎ)は「わらの乾燥期が天候に恵まれたので、わらの色がきれいに出た」と話す。 2014年12月13日土曜日
環境微生物の機能と応用(1)汚水処理への応用進む 環境にはさまざまな微生物がすんでいます。これらの微生物たちの生きる仕組みを探り、人間の生活に利用する研究について書いてみたいと思います。 皆さんは、川の中に入った時に石の表面のぬめりに足を取られて転びそうになった経験がありませんか。このヌルヌルしたものがバイオフィルムです。バイオフィルムは微生物が作る多糖体で、このフィルムの中に多種多数の微生物が暮らしています。 川の水の中には生物の死体や排せつ物に由来するアンモニアが含まれます。私たちは、川からバイオフィルムが付いた石を採ってきて、アンモニアを含む水を加えて空気を吹き込みました。数日すると、アンモニアは亜硝酸や硝酸に分解されました。バイオフィルムは川の浄化の役割を果たしています。 バイオフィルム中の有用な微生物を単離して、汚水処理に利用する研究が進められています。また、バイオフィルム
「福島支援は口ばかり」 原子力規制委員長が不満 「口では福島支援と言いながら、ちっとも支援していない」。原子力規制委員会の田中俊一委員長は11日の記者会見で、福島第1原発事故の汚染水漏れで福島県や近県の水産物を敬遠する動きが国内外で強まっていることに不満を示した。 田中氏は「環境や生態系に影響は出ていないのに、大変なことが起こっているように捉えられている」と指摘。「漁を自粛したのはこういう状況では売れないからで、危険だからではない。市場に出ているのは放射性物質が検出されない魚なのに買わない」と語った。 田中氏は福島県出身。折に触れて住民や避難者への気遣いを示してきた。報道陣に対しても「単に不安や(放射性物質の)数字をあげつらうだけでなく、きちんと報道してほしい」と注文を付けた。
生ごみ処理機など製造のジー・イー・シー(東京)は20、21日、福島第1原発事故により発生した多量の放射性物質を含む一般廃棄物をバイオ菌を使ったプラントで減容処理(量を減らすこと)する公開実験を宮城県登米市内で行った。 同市登米町のとよま有機センターに、同社が開発したミニプラントを設置。市内農家ら約40人を前に、放射性物質を含むたい肥約30キロをプラントに投入し、処理する様子を公開した。 プラントは縦約1メートル、幅約2メートル、高さ約1.5メートルの処理機上部に、牛ふんや稲わらを破砕する機械を備え付けた。内部で水を加えたバイオ菌約250キロを42~45度に保ち、24時間かき混ぜることで、廃棄物を約98%減らせるという。 実験は市内畜産農家の要望を受け、実施した。三好寿幸社長は「バイオ菌による分解処理は放射性物質が外にもれる恐れがない。焼却以外の処理方法もある」と話した。 2013年0
福島里帰り出産 回復傾向 放射能の不安軽減一因か 福島市で里帰り出産した一戸さん=福島市の明治病院 福島第1原発事故で激減した福島県での「里帰り出産」が回復しつつあることが、県産婦人科医会による県内の産婦人科系医療機関を対象にしたアンケートで分かった。原発事故から2年目の2012年4月ごろから回復傾向を見せ、会は放射能への妊婦の不安が軽減したことが一因とみている。 県内での里帰り出産の推移はグラフの通り。原発事故から2年目(12年4~9月)は月平均80.0件で、少ない月で50件台に低迷した事故後1年間(11年4月~12年3月)から若干持ち直した。186.8件だった事故前1年間(10年4月~11年3月)には及ばないが、回復の兆しが出てきた。 福島市の産婦人科「明治病院」では、事故後1年間は月平均2.1件で、事故前1年間の4.8件の半分以下に落ち込んだが、事故から2年目の12年10月~13
「田車除染」の効果確認 セシウム、白米10ベクレル以下 田んぼを撹拌し、泥水ごとセシウムを流した実験=昨年4月、福島県飯舘村佐須 福島県飯舘村で、地元農家と研究者らのNPOが昨年、除草機の「田車」を使って除染した田んぼで稲を試験栽培した結果、玄米1キログラム当たりの放射性セシウムは40ベクレル以下、白米では10ベクレル以下となり、国の食品の安全基準100ベクレルを大きく下回った。研究者らは「田車方式が有効と確かめられた」と話している。 <土を撹拌し排出> 稲の試験栽培を行ったのは、飯舘村佐須の農家菅野宗夫さん(61)と、村の除染や生業再生を支援するNPO法人「ふくしま再生の会」(田尾陽一理事長、200人)。 田車実験は昨年4月から菅野さんの田んぼ13アールで実施。手押し式、機械式の田車を用い、土を撹拌(かくはん)し泥水ごとセシウムを排出した。 手押し式の撹拌とテニスコート用ブラシで水
太平洋セメント大船渡工場火災操業停止 がれき焼却ストップ 13日午後7時5分ごろ、岩手県大船渡市赤崎町の太平洋セメント大船渡工場から出火、タービン室1階天井にある配電用ケーブルが焼けた。火災で電気供給が止まったため操業を停止した。工場は東日本大震災で発生したがれきを被災自治体から受け入れているが、焼却もできない状態になっている。復旧のめどは立っておらず、震災復興への影響も懸念されている。 大船渡工場などによると、焼けたのは数十本あった配電用ケーブルの一部。工場は火災直後、大型焼成炉などの操業を停止した。火災の原因は不明で、大船渡署が調べている。 大船渡工場は震災の津波で被災し、約1年3カ月後のことし6月、工場内の主要な設備が復旧したばかり。セメントは日産約6000トン。がれき焼却も大船渡、陸前高田両市など岩手県内3市2町から1日当たり約700トンを請け負っている。 同工場は「がれき焼
力を合わせ大しめ縄作り 塩釜神社 大しめ縄作りに励む神社職員 塩釜市の塩釜神社で、大しめ縄作りがピークを迎えている。10月中旬から始まった作業で大小合わせて約1000本のしめ縄が作られ、年末、境内に飾り付けられる。 大しめ縄作りに当たるのは、えぼしに白装束姿の神社職員6人。荒縄22本をより上げ、その上から稲わらを巻き付けた2本の太縄を作り、力を込めて1本にねじり合わせた。 稲わらは同神社の神田で収穫したササニシキと、利府町と仙台市の農家が奉納したもち米のわらを用いた。 大しめ縄から垂れ下がる房の部分のわらはEM菌(有用微生物群)発酵液に浸しており、カビによる黒ずみを防ぐという。 出来上がった大しめ縄は、ヘビがとぐろを巻くような形で保存。「来年の巳(み)年にふさわしい形だ」と神社関係者は笑顔で語っていた。
屋敷林除染 線量低減に効果 飯舘村の住民、自宅で実験 小型ショベルカーで屋敷林の表土をはぎ取る菅野さん=9月8日、福島県飯舘村比曽 福島県飯舘村の住民が、民家と接する屋敷林で研究者と除染実験を行い、空間線量を4分の1以下に減らした。枝切りと林床の土のはぎ取りを組み合わせた方法を試行。「道半ばだが、家と屋敷林を一体にした除染こそ必要と、国に示したい」と話している。 実験を行ったのは、同村比曽地区の前区長で農業菅野啓一さん(57)。 87世帯の比曽は比較的線量が高く、今は居住制限区域。避難生活を送る住民が線量を測り続け、研究者らによるNPO法人「ふくしま再生の会」(田尾陽一代表)と組んで全域の土壌測定も行った。 今回の実験も「住民自らが帰村への希望を模索する活動の一環」として、菅野さんが自宅を除染実験の場に提供。つくば市の研究機関の放射線専門家岩瀬広さん(37)ら再生の会の協力メンバーと
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