東日本大震災から11年。直近2年間は新型コロナウイルスによるパンデミックが世界を覆い、先月からはロシアによるウクライナ侵攻が続く。 人類の存亡にとって「三大災厄」といえる天災・疫病・戦争がロイヤルストレートフラッシュで揃ったような2022年春。時の人物、プーチン大統領に焦点を定め、その心の旋律を分析する“ライナーノーツ”を提供したい。 「トイレ・キッチン共用住宅」で育った少年が━━ ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン。ロシア連邦第2・4代大統領。1952年、旧ソ連のレニングラード(現サンクトペテルブルク)で生まれた。報道などを参考に以下、経歴をまとめる。 第二次世界大戦の対ドイツ戦のさなか、兄2人が死亡。戦後生まれのプーチン氏は両親とトイレ・キッチン共用住宅の3人暮らしで、華奢な少年に育った。けんかや非行が絶えなかったという。 人生の転機となった2つの出会い。それが13歳ころに始め