遠賀川と洞海湾を結ぶ人工運河・堀川の環境改善に貢献してきたとして、北九州市八幡西区の市民団体「堀川再生の会・五平太」の中村恭子会長(77)が、九州地方整備局から国土交通行政功労表彰を受けた。中村さんは「受賞を励みに活動を続けていきたい」と話している。
大村湾の水質改善を目指し、生活排水に含まれる窒素化合物などを分解するという「植物ミネラル」を使った実証実験が大村市森園町の沿岸で始まった。 環境技術の研究開発会社「サンタミネラル」(東京)が実施。「植物ミネラル」は同社が独自に開発し、島根県益田市でも同様の実験に取り組んでいる。20日、社員ら10人が「植物ミネラル」を付着させたセラミック素材を網に入れ、沿岸の実験区域(幅40メートル、奥行き10メートル)約100カ所に据え付けた。 沿岸では海の富栄養化が原因で毎年夏に悪臭を放つアオサが大量発生している。今回の実験は大村市が同社に打診。実験期間は来年6月末までで、大西るみ子社長は「効果を確かめて、大村湾を管理する県に提案したい」と話した。 =2018/12/22付 西日本新聞朝刊=
植物の組織を培養し、同一の遺伝子を持つ「クローン」を生成できる安価で簡便な仕組みを長崎南高(長崎市)の科学部が編み出した。決め手は「100均」の除菌スプレー。これ1本で、数百万円はする装置を代用するものができた。「必要は発明の母」。生徒たちはことわざを深くかみしめている。 「絶滅危惧種のナガサキギボウシを救いたい」。それが出発点だった。 ユリ科のナガサキギボウシがシカの食害や宅地開発で個体数を減らしていることを知った部員たちは、「理科室でクローンが作れれば、高校生でも絶滅危惧種を救える」との思いで2016年に研究をスタートした。 「壁」は高かった。カネだ。葉や茎の一部を切り取り、「カルス」と呼ばれる細胞の塊に成長させる過程では、無菌状態を約20日間維持しなければカビが発生してしまう。実際にクローンに成長させるには、さらに40日間を要する。ただ、無菌状態を作り出せる専門装置の価格は200万円
有用微生物群(EM)を活用し、地域の環境浄化に取り組む福岡市城南区の市民団体「ボカシネットワーク鳥飼」は今月上旬、鳥飼小学校(同区)のプール清掃を前に、水の汚れを分解するEM活性液を投入した。 同ネットワークは、家庭の生ゴミ削減や河川浄化を目指して約20年前に発足。現在、40~80代の住民25人が、自分たちで作った米ぬかのぼかしで野菜を栽培するなどしている。EM活性液は米のとぎ汁に糖蜜などを入れ、EM菌で発酵させたもの。プールのヘドロなどを菌が分解・除去することから、清掃しやすくなるという。 冬季から含めて3回目となるこの日は、18リットル入りのポリタンク10個分を入れた。プールは、5月に児童らが清掃するという。会長の吉村圭子さん(78)は「若い人にも参加してもらい、地域の環境浄化を続けたい」と話していた。 =2019/04/19付 西日本新聞朝刊=
鹿島市ラムサール条約推進協議会は9月1、2、15、16日、市内の川から除去したヨシなどを使った有機肥料「むつごろう堆肥」を無料配布する。環境保護につながる堆肥を農家や家庭菜園に使ってほしいと活用を呼び掛けている。 肥料は、ラムサール条約登録湿地「肥前鹿島干潟」の環境保全や循環型社会を目指し、地元区長や環境団体などで結成した同協議会の宮崎憲治会長(68)らが作った。昨年7~10月に除去したダンプ200台分のヨシやカヤは、牛ふん、米ぬか、EM菌と混ぜられ、重機でのかくはん作業を経て発酵が進み、有機肥料に生まれ変わった。 ネーミングは公募で、同市井手、岩永瑛太君(4)の考えた「むつごろう堆肥」に決まった。 出来上がった堆肥は約250立方メートル。干潟に面した干拓地の水田約20アールに使って「ラムサール米」を育て、北鹿島小の学校田や畑でも利用した。それでも180~200立方メートル残っていることか
3・11に反原発2人劇 鹿児島の作家や演出家ら 2012年2月9日 00:25 カテゴリー:九州 > 鹿児島 3月11日の公演に向けて稽古に励む空間創造事務所の城内さん(左)たち 鹿児島県内の作家や演出家でつくる鹿児島市の「空間創造事務所」のメンバーが、反原発をテーマにしたオリジナルの演劇「失われた革命のように」の稽古に励んでいる。東日本大震災から丸1年を迎える3月11日午前10時から、同市西千石町のアヴニールホールで公演する。脚本を書いた浅井夢司さん(33)は「福島の原発事故は人ごとではない。私たちの選択が子どもたちの未来を左右することに気付いてほしい」と話している。 作品は東北地方を舞台に、原発事故の放射線被ばくで亡くなった高校生の少女と、その母親の2人劇。原発の安全性や必要性を説く母親に、少女は「私が生まれた時にはもう原発が建っていた。未来を選ぶことができなかった」「原発が爆発し
紫キャベツで太陽光発電 九工大のグループが開発 2012年1月12日 14:02 カテゴリー:九州 > 福岡 社会 紫キャベツから抽出したアントシアニン色素 九州工業大学大学院情報工学研究院(福岡県飯塚市)の古川昌司教授の研究グループは、紫キャベツに含まれる天然の色素を使った太陽光電池の開発に成功した。植物の光合成の働きを発電に利用する研究で、低コストで環境にも優しい。原発事故でクリーンなエネルギーが注目される中、実用化への注目も高まりそうだ。 古川教授によると、実用化されている太陽光電池はシリコンを素材としているが、価格が高騰し入手が難しくなっているという。そこでグループは5年前から、次世代型の太陽光電池として、野菜などに含まれる天然の色素を使った「色素増感型太陽電池」の開発に取り組んできた。 色素増感型太陽電池では、光エネルギーを電気エネルギーに変換する「変換効率」の高さが重要にな
自転車発電でバングラの貧困層救え 九大などが2月に実験 2012年1月2日 00:17 カテゴリー:九州 > 福岡 社会 実証実験で使われる自転車発電機。屋外の太陽光発電や風力発電装置と併用できる=福岡県糸島市の社会システム実証センター社会システム実証センターが試作したICカード(左)と、カードの読み取り機 福岡県産業・科学技術振興財団と九州大学が、バングラデシュの貧しい人々を救済するため、自転車発電による電気販売事業に乗り出す。現地の住民が自転車をこぎ、発電量に応じて電子マネーで報酬を受け取る仕組み。貧困層支援の無担保少額融資(マイクロクレジット)を手掛ける同国の非政府組織(NGO)「ASA」と連携し、実用化に向けた実証実験を2月に行う計画だ。 同国は世界の最貧国の一つ。農村部には電気が通っていない地域があり、電気代も高い。一方で携帯電話が急速に普及しており、充電の需要があるという。
「抵抗性マツ」大量枯死 糸島市の海岸防災林 2012年1月8日 10:00 カテゴリー:九州 > 福岡 社会 抵抗性クロマツが大量に枯れている海岸防災林=昨年11月30日、福岡県糸島市 松くい虫(マツノザイセンチュウ=線虫)に強い「抵抗性クロマツ」が枯れる被害が、福岡県糸島市志摩桜井の海岸防災林で広がっていることが分かった。抵抗性クロマツは全国的な松枯れ被害を受けて開発され、松林の保全や再生に活用されているが、今回の被害は植栽した松の15%以上に及び、より強力な線虫の存在が原因とみられる。独立行政法人、森林総合研究所材木育種センター九州育種場(熊本県合志市)によると、数本が枯れた例はあるが、これだけ大規模な被害が確認されたのは全国で初めて。 松くい虫被害が広がった1970年代後半以降、線虫に強い抵抗性クロマツの開発研究が九州を中心に進められ、福岡県森林林業技術センターは97年、防虫薬剤
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