2000人の村と30万人都市でシステムを共有化できるか?――「ふくおか自治体クラウド」の挑戦:国内最大規模の自治体クラウドへ(1/3 ページ) 福岡県内33市町村でのシステム共同利用に向けた取り組みがスタート。コスト削減効果などを見込む一方、大小さまざまな自治体が利用できるクラウド環境を用意する上ではさまざまな試行錯誤があったという。その経緯を聞いた。 昨今、複数の自治体でクラウド上のITシステムを共同利用する「自治体クラウド」の動きが広がりつつある。そんな中、特に大規模なクラウド導入にかじを切ったのが福岡県と県内33市町村で構成する「ふくおか電子自治体共同運営協議会」だ。同協議会は昨年9月、自治体クラウドとしては全国で最多(2014年3月現在)となる33市町村でのクラウド活用に向けた取り組みをスタートした。 だが、多くの自治体を巻き込んでのクラウド導入の道のりは決して平たんではなかったと