働き方改革を巡る議論は尽きない。ここ1年で長時間労働の削減や生産性向上に取り組むIT企業、ITチームが目に見えて増えた。 もちろん、長時間労働の削減は大事だし、業務効率を高めることも大切だ。今まで日本の職場は歯止めがなさすぎた。ケジメなく、毎日仲良くダラダラ残業。制度によるレフェリーストップは必要である。 ただ、それだけで十分だろうか。若手のメンバーからはこんな嘆きの声が聞こえてくる。 「仕事の量は前と変わらない」 「家に仕事を持ち帰っているだけ」 「もっと先進技術を生かせる仕事をしたい」 「今の仕事は成長を実感できない」 これらの不満は、残業の削減だけで解消できるものではない。見かけだけ残業時間を減らすような「働き方改革ごっこ」に、若手のITエンジニアはうんざりしている。チームリーダーが状況を放置すれば、若いメンバーはフラストレーションをため込み、疲弊する。結果として優秀なメンバーを失い
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