さいきん見た映画 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』6/27(土)、ユナイテッドシネマ豊洲10スクリーンで、19:15の回 1 理想のオタク映画だよなあ。オタクが見たいものがすべてつまっている。得体の知れない侵略者に対して人類が叡智を結集し科学の粋を集めて立ち向かう、最終兵器たる巨大ロボットに乗り込むのは少年、かわいい女の子たち。それを圧倒的な映像で見せる。 庵野さんは日本一のオタクで、オタクが見たいものを映像化するということを真に実現している人なんだな。エヴァはもともとそういうことがやりたかったんだろうな、とは思う。特撮からの引用(着信音や車など)を見ると庵野さんが相当にノッてることはわかる。 2 が一方でこれがエヴァと言われてもなあという感じはある。旧版のエヴァが話題になったのは終盤でストーリーを放り出してドラマ的な解決をはかったり、観客に対する憎悪を向きだしにした映画を公開
さいきん見た映画 『「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』押井守監督、7/29(火)、新宿ミラノ座1、14:00の回 ・ミラノ座1で映画を見るのは夏エヴァ以来だからもう10年も昔だ。ひええ。 ・この映画のオリジナルを劇場で見たときは微妙な気分にさせられたものだが今回も同様。作家性と娯楽性とが両立する作品をもっとも欲していた年頃だったからか。もっと普通のエンタテインメントを見たいなーと思っていたのだし。 これとか大友克洋『MEMORIES』とかを見てついていけねえなーと思ってたオタクにとって『新世紀エヴァンゲリオン』が文字通り福音であったことをいまさらながらに思い出したのであった。 ・CGになった部分があるんだけど、別にCGにしなくてもいいんじゃないだろうか。いやむしろフルCGで新作作ってくれたほうがうれしいけど、それだとアップルシードになっちゃうかな。ドリーム
サミット反対デモに対するネットの冷ややかな反応を見る。 少し前に、北京オリンピックの聖火リレーが長野県で開かれた。大勢の中国人が動員される一方、チベット問題に絡んでデモンストレーションしに行った人たちがたくさんいた。(デモってのはデモ行進だけじゃなくて旗振ったり垂れ幕掲げたりするのも含む) で、そのときもメディアや警察の対応はひどいものであった。当然のようにネットの各所でそれに対する怒りの声を見かけたわけであるが、そのときに比べると今回はみなさん冷ややかな反応が多いようだ。なんでだろね。 デモが掲げる主義主張の前に、警察の弾圧はあってはならないという判断があるべきだろう。あるいはいかなる主義主張であれデモは取り締まるべきだという過激な治安維持派(思想や表現の自由反対派)がいるかもしれない。いずれもフェアな考え方だ。 しかし、まず主義主張によって(あるいは外見によって?)判断がなされ
サミット反対で逮捕者が出ているようであいかわらず当局にも困ったものだが、東京都民の私としてはとりあえず東京五輪の招致に反対の意思表示をしておく。オリンピックなんかBRICsで残ってるインドやブラジルでやりゃいいのだ。 意思表示するだけで具体的に行動を起こすわけではないのだが。 ところで、私がオリンピック招致反対を表明するTシャツを作ってこれを売り出すとする。「No Olympic Games 2016 In Tokyo」とかありきたりなスローガンをあしらって、Livedoorセレクトなんかを利用するとかプリントごっこ使うとかいろいろ方法はあるだろう。 この場合、オリンピック委員会から商標権侵害で訴えられたりするのだろうか。 では出版物のタイトルに五輪とかオリンピックとかするのはどうだろう。「オリンピックなんかいらない!」とかいうタイトルのパンフレットを販売した場合、これがまた商標権
はてなブックマーク眺めてて思い出したのだが、ときどき「アニメ業界は新たなビジネスモデルを見つけるべき」みたいなことを言う人がいる。 それはそうなんだけど。 今のアニメには「宣伝のためにテレビで放送して、DVDで回収する」というビジネスモデルがある。上で「新たなビジネスモデル」と言うときの「古い」ビジネスモデルにあたるわけだが、このビジネスモデルには欠点もあるけど ・DVDを買うような層向けのアニメが作られる ・そんなアニメがタダで見られる という長所もある。 この形式の登場の前にOVA、オリジナルビデオアニメというものが現れた。新作をビデオ専用に制作してそれを販売する、というもので、テレビを経由しない商売だ。 OVAの登場は、視聴率が低くても玩具が売れなくても人気のある作品に光を与え、オタク向け作品の発表の場を切り開いた。テレビでは実質打ち切りで終わったのに続編が作られた『鎧
池田信夫さんにとってgooIDとはてなIDの差って何だろうね? 昔町山さんのブログが変なコメントで荒らされたことがあった。コメントをはてなID所有者のみに制限しても、新規にIDを取得してすぐコメントできるようになっているのだから粘着相手には予防効果がなかったので、町山さんはたいへん難儀しておられた。そこではてなアイデアで 「コメント許可の選択肢に「はてなダイアリー市民のみ」を加えてほしい。 」 という提案をした。はてなダイアリー市民ははてなダイアリーで30日以上日記を書いている人で、それなりに敷居が高いかつどういう人物かわかるかつトレーサビリティが高いので、そういう人なら荒らしはしないだろうと考えて提案したんだけど、この提案は却下された。 そのときのポッドキャストによれば、町山さんのブログが荒らされていることは認識しつつも「村化するからダメ」という理由であった。十分村化してるだろと
新たに大阪府知事に選ばれたとかいう橋下なんとかさん。テレビのバラエティ番組によく出演しててとても有名なのだそうだ。そのおかげで選挙に勝てたという。 その橋下さんを批判する方々、橋下さんを当選させた大阪府民を批判する方々をネットでは多数見かける。はてなブックマークで彼や彼の支持者はぼろくそな扱われようだ。 私は橋下って人を全く知らなくて、ちょっと調べてみて安田弁護士とかへの懲戒請求を煽った人らしいというのでやっと記憶にひっかかったくらい。相変わらず顔もわからない。 ところがネットのみなさんはこの橋下さんのことをよーくご存じなようだ。なんだみんなテレビ、バラエティ観てるんじゃん。 大阪府民もネットの住民もみんなテレビ観て、テレビに反応して投票したり騒いだりしてるだけで、結局メディアの中心はテレビなのであるということを証明したのがこの選挙のネット的意義だね。おまえらテレビ見過ぎだ。
コミュニケーションそれ自体が目的となるツール、たとえばmixiのようなSNSやtwitterみたいなミニブログ、ついでにインスタントメッセンジャーのたぐいは使っていない。友達がいないからだ。 はてなハイクはお題とそれに対する反応だから、コミュニケーションにワンクッションある。これは私のような、継続的なコミュニケーションを苦手とする人間にとっては居心地がいい。 ブログを続けていられるのも基本的に反応がないのが前提だからだ。たいていのブログは反応のなさゆえに更新がとまっていくのだが、そもそも反応がないものだと気が付くとかえって楽になる。もっともだからといって書いてはいけないことを書くと突然炎上したりするが。「してるんだけどドーナツに穴を開けてやったぜ」 はてなダイアリーに引っ越さないのもそういう理由であって、はてななんて反応あってなんぼの世界であるし(どれだけクリップされたの、星がついた
インターネットにおける唯一の法則は 「可能なことは誰がが実行する」 ということだ。マーフィーの法則のバリエーションのようでもあり、いわゆるモヒカン族的思考にも見えるけど、ともかくこれが万事に通用する。 リンクが可能ならば許可もとらずにリンクする。複製可能ならば、著作権がどうの利用料がどうのという以前に誰かがばらまく。誰かがばらまくツールをつくる。実名が調査可能ならば、誰かが調べ公表する。そうやって2chもwinnyもニコニコ動画も生まれてきた。DVDのアクセスコントロールは解除された。荻上チキの実名はばらされた。 今後もこのとおり、可能なことを誰かが実行していくことだろう。法的規制だの、ネットマナーだの無意味な話だ。技術的なハードルが高くても、能力のある人間がネットにはいくらでもいるのだから、最終的には誰かの手によって突破されてしまう。 結局、それがそれほどの手間をかける価値がな
『ケータイ小説化する社会』というコピーを思いついた。そんなタイトルの新書を香山リカあたりが書いてるんじゃないかと思ったが検索してみても出てこなかった。意外だ。 ケータイ小説化した社会とは、泣くこと・感動することのハードルが異常に低くなった社会だ。少女が病気で死ねば感動大作になるのはスイーツ(笑)脳な女性向けでもオタク向けでも同じである。ギークたちだってハジメテノオトに泣いたり鏡の法則やある個人史の終焉に泣いたりしてんだからやっぱり同じだ。 過度に情動的になった社会だとか、物語の鑑賞能力の変容とか、そういった分析と論評ということで新書300ページくらいどうにかなるんじゃないかと思うがどうだろうか。あとの内容はわしゃしらん。
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