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ブックマーク / sukebeningen.blog46.fc2.com (21)

  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN アニメのレイアウトについて。

    映画のレイアウトは絵画の模倣から始まった(「いや、写真だ」という人もいるかもだが、写真もやはり最初は画家のアルバイトだった)。古い映画を観ると笑う。あまりに厳密に画面を作り過ぎてるから。奥にいる女優の赤いワンピースと画面上で韻を結ばせる為、対角線状に赤いチューリップを生けた花瓶など置いてる。 コレが廃れたのはウソっぽさが見え、映画の「現実を記憶するメディア」という特質性が否定的になるから。たとえフィクションでもやはり実写というのはドキュメンタリーだ。絵画ほど真実は追求出来ない、かなり現実に縛られるメディア。 劇場アニメのレイアウトは普段テレビでは出来ない「まるで映画のように凝ったレイアウト」を志向する。広角レンズ、斜め上あるいは斜め下など難しいアングルからのパースを付ける。それらはとても印象になる。 でもその手法は絵画ではあまり無い。何故か?絵画は永遠性を求めるから。それらのレイアウトは映

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    prisoner022 2009/09/26
    「まるで写真みたいな絵」がいい絵だと思っちゃう人も少なくないですが、プロの写真家は「絵画みたいな写真」を撮りたいって言うらしいですよね。
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN アニメの現状に対し思ってることを(固まってない抽象的な思考を捕まえる為)アバウトにつらつらと羅列してみる。

    アニメの現状に対し思ってることを(固まってない抽象的な思考を捕まえる為)アバウトにつらつらと羅列してみる。 自分はよく美術のコトバや理論を持ち出してきてアニメを叩く、批判する。 アニメは歴史が浅い。せいぜい半世紀ちょい。過去の歴史からは学べない。 価値観も「良い、悪い」しかない。美術には「良い良いもの」「良い悪いもの」がある。オタク(作画オタク)は「良い悪いもの」を刺せない。ソレらを表すコトバを持ってないから。その為に問題が可視化されない、認識できない。 だから美術からコトバを輸入する。例えば「予備校絵」と「サロン的」というコトバ。 美術には何度も危機があった。決して盤石だった訳ではない。主流派は容易く間違える。その度に傍流のチンピラが救い生き長らえてきた、そんな綱渡りな歴史。 世の中に真実は無い。勝者が絶対。ソコにあるのは現実だけ。だから皆それがすべてだと信じ込んでいる。 美術、つまりア

    prisoner022
    prisoner022 2009/06/27
    作画アニメはモダンを宗教としてるが今の日本のアニメはモダンと相性の悪い「物語を主にしたスタイル」の為、ハレーションを引き起こしている。また(キチンとした定義付けをしてない感覚的なモノに頼った)似非モダ
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN アニメの絵と動きの正解について。

    アニメの質が動きにあるとした場合、一体どんな絵が求められるか? おそらくソレは「静止画だと醜い絵」だ。ディズニーのムーランなんかがそう。 「西洋人から見たカリカチュア的東洋人キャラ」 ヒロインがもう有り得ないぐらいにブス。イキナリやる気をなくす。 でも動き出すとまるで印象が違う。あんなに不細工だったキャラが俄然、魅力的になる。アニメの魔法だ。 つまり動かした時に初めて価値を持つ絵こそ、アニメにおいて意味のある絵だ。 そして今の日テレビアニメは低予算。そのため殆ど動かない。限りなく紙芝居的。その為一枚絵でも魅力的な「萌え絵の美少女キャラ」ばかりになる。 逆に動くアニメでは美少女絵は相性が悪い。「大きな瞳」は画面を安定させる象徴的なパーツだから。※きっと「よく動く作画アニメ」ほどキャラの目は小さくて不細工。スタジオ4℃なんかは絶対そう。(よく知らないけど) それから動画のアニメートのみの

  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN ガンダムについて

    ガンダムを観た事はないけれど、「若井おさむのガンダム漫談」なら元ネタがすべて分かるSUKEBENINGENです。 断片的な情報なら結構知っている。富野作品は台詞だけを読んでみても結構面白い。何よりも富野由悠季人が一番面白い。 言っている事がまるでメチャクチャ。この人って頭がおかし過ぎるよ! そして自分が唯一観た事があるのが「逆襲のシャア」。 ファーストガンダムを観ずに、いきなりコレ。だから「キャラクターの相関図」や「前作の因縁」などが全く分からなかった。 そして正直に告白すると、(アニメとしては)まるで詰まらなかった。 富野由悠季はアニメ監督じゃない。アニメを実写の代用品にしている人だ。 そしてアニメは物語の説明の為だけにあってはならない。そこから「独立した表現」をやはり何処かに持っていなければならない。(大抵どちらかにフリ過ぎてしまう) 富野作品は物語とセリフだけでもう十分、そこで既に

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    prisoner022 2008/07/01
    そういう考え方の人もいたっていい。私は物語が好きなだけでもいい。
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN アニメなんかもう死ね!

    たまにアクセスが大量に増える時がある。大抵は掲示板にブログが貼られている。様子を覗きにいくと案の定、オタクどもがキーキーと金切り声を上げている。 「電脳コイルを糞アニメ呼ばわりしやがって!」「どうせ人と反対の事を言うのがカッコ良いと思っている中二病だよ」「フ〜ン、どうせお前の言う良いアニメなんて実験アニメかなんかだろ?ノルシュテインとか」 「フフフフフ・・・」 「何が可笑しい!」 「お前らオタクの一族はいつも同じセリフを吐く。「中二病」「優越感ゲーム」「ブーメラン」だから笑ったのだ」 結局これは「現状に満足している人間」と「そうでない人間」との価値観の戦争な訳で。 自分は今のアニメが好きじゃない。宮崎駿が死んだ日に日のアニメも死ぬと思っている。だってオタク以外に分かる言葉でキチンと喋れる人間がもう他にはいないから。 押井守なんてオタクしか観ない。むしろ押井守という存在が必要になった「オタ

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    prisoner022 2008/01/31
    宮崎駿が死んだ日に日本のアニメも死ぬ/押井守なんてオタクしか観ない/世間的に富野由悠季は「ガンダム」庵野秀明は「エヴァンゲリオン」の一発屋/細田守も信用ならない/「当てこすりの口実」
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN 永野護

    ファイブスター物語は「シティハンター」と「水戸黄門」で出来ている。 「おちゃらけたスケベなキャラ」が飽きもせず登場する。でも実はただ者ではない。 「ゲッ、もしやあなたは三大騎士団○○○の○○様ではないですか!」 「エクセレントファティマ○○を作り、なおかつ三線マイトのドクター○○では!」 万事この調子。毎回コレ。 主人公に一番最初に瞬殺されたキャラが再登場すると「実は悪魔の様にデタラメな強キャラ」だった事が判明する。 じゃあ主人公はもうどんだけなんだよ!パワーインフレとか全然無視! また時空が歪むぐらいの超兵器「バスターランチャー」を登場させて「ココが天井なのかな?」と読者に思わせといてから、いきなりソレを百発連射する超絶ロボットが平気で登場する。(一発で十分なのに何故百発も?) そしてその呼び名もコロコロと変わる。ヤクトミラージュやオレンジライトは分かるが、何だよ?「錨は巻き上げられ、

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    prisoner022 2008/01/27
    ファイブスター物語は「シティハンター」と「水戸黄門」で出来ている。
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN キャラクターデザインにおけるエニグマ

    prisoner022
    prisoner022 2008/01/27
    宮崎駿という希代の大天才をもってしても「あり得ないぐらい異常に旨いトンカツ屋」で結局最後は終わった。
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN 猫の恩返し

    なんとなく森田宏幸監督には期待できそうな気がした。アニメ業界では珍しく「いたって健康的な精神の持ち主」みたいだから。少なくとも細田守よりはマトモだ。 最近だと「露悪的で趣味の良い悪趣味漫画」ばかりを描く鬼頭莫宏の「ぼくらの」に対し、「俺このマンガ嫌い。キモす!超キモす!」と「極めて常識的な感覚の発言」をした為、ブログが炎上しました。 むしろ叩く奴らの方がオカシイ。あんなマンガで世界の醜さを暴いたつもりか。自分がどんだけナイーブか自慢か。「飢えを知らないボンボンのやるママゴト左翼」と同レベルだ。 で、の恩返しを観たんですよ。 詰まんないとは聞いていたけど、この詰まんなさは予想してなかった。そして予感した。 きっと宮崎駿が死んだらジブリの上っ面のイメージだけをなぞった、「薬にも毒にもならない空気作品」しか作れなくなる。今の手塚プロみたく。 ジブリの約束事が全部足かせにしかなっていない。あと

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    prisoner022 2008/01/14
    アニメ監督は健康的であるべきなんだけど、それと同時にどこか病気で狂ってなければダメ。
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN okamaはデスポップ。

    okamaはデスポップ。今思いつきで名前を付けた。批判性のあるポップという意味。 表面上は無邪気で可愛らしく呑気でノホホンとした表情しか見せない。だから素人は軽くみる。でもアレを見て玄人はゾッとする。かなりピーキーな表現だから。 okamaはアンチアカデミズム。多分アカデミックな技法を知っているのだけど敢えて使わない。むしろかなり憎んでいる。 それを極めてポップな手法で体現している。一番重要なのが色。あの狂ったような色使いは悪意的かつ殺意的。超殺人的ハレーション。 アカデミズムだと色は「光」や「重力」に支配される。ソコには質や量を必ず含んでいる。 そのルールを絶対的にokamaは破る。というか、「ルール破り」という絶対命題がまず先にあって、そこから逆算したのがあの「色使い」であり「チョイス」なのだ。 あらゆる「絵の約束事」から自由になろうとする貪欲さが半端ではない。 そして線やフォルムに関

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    prisoner022 2008/01/04
    アカデミズムだと色は「光」や「重力」に支配される。ソコには質や量を必ず含んでいる。そのルールを絶対的にokamaは破る。というか、「ルール破り」という絶対命題がまず先にあって、そこから逆算したのが・・・
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN この国に芸術家は居たかもしれないけど、でも芸術を理解する人間など居なかった。

    人は自分達の価値をいつも外人に教えられる。浮世絵や桂離宮もそう。一番最初に自分達が認めたことなど一度も無い。 優れた浮世絵作品などは殆どが海外にある。その事を忌ま忌ましく思っている人もいるが、でもその認識は間違っている。 ジャポニズムブームのきっかけは浮世絵。何故西洋人がそれを知ったのかと言えば、その頃日海外に陶器を輸出する際のクッション代わりに「時代遅れの紙屑」でしかなかった浮世絵をクシャクシャに丸め敷いていたからだ。 そんな酷い仕打ちをしておいて今さら自分達の誉れにするな。孤児院に捨てた我が子が成人し成功したら急に名乗りを上げる、猾い親みたいだ。 むしろ全部を彼等に差し出せ。日人に浮世絵など勿体ない、価値など決して分かるものか。 そして、よくアニメや漫画などのオタクカルチャーを浮世絵に例える人がいる。「大衆に支持された、エンターテイメントの皮を被っている芸術」だと、どうやら言

  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN 最近読んだ漫画やアニメのレビューとか。

    ロクに読みもしないで漫画やアニメを断定口調で好き勝手に書いていますが、後で少し読んでみると結構違ってたりしますね。(まぁ、直さないけども) でも漫画についてはそれなりに読んでいますよ。ひとつのエントリーとしてまとめる程の感想がないから書かないだけで。 アニメに関しては全然観ていない。でも「電脳コイル」や「グレンラガン」クラスがもし始まったら、仕方ないから義務感で観るよ。(アニメは疲れるんだよ!出来れば観たくないんだよ!) □ブッダ 途中まで読んでそのままにしていた残りの部分をまとめて読んだ。 ネット上だと「後半はグダグダになる」という感想が多かったけど、当にそんな感じだった。 特にダイバダッタとタッタの最後はあっけなさ過ぎてヒドイ。「キャラクターが増え過ぎて収拾が付かなくなった為の人員整理感」が丸出し過ぎる。そして魅力的だった幼年期と比較されて、余計やるせない気持ちになる。 ダイバダッタ

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    prisoner022 2007/12/04
    カタルシスゼロ。
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN

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    prisoner022 2007/11/25
    「バンザイ!日陰者だったオタクがついに認められたんだ!」 まさか、そんな風に思っている?違うよ、全然違うよ。
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN

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    prisoner022 2007/11/23
    オタクの価値基準は、「それが工業製品として良い商品かどうか?」のみ/既存の価値を切り張りし、出来るだけ安く、出来るだけ大量にと「企業努力する」のがオタクのクリエーション
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN オタクは三歳で味覚が止まった、お子様ランチしか食べられない人達です。

    オタクの感性は幼稚。超赤ちゃん舌。 今度のガンダム00のデザインも相変わらず酷い。無意味にゴテゴテとデコレーションされた「空虚で悲しい気分になる為だけに存在するオブジェ」です。(多分アレは胸にビー玉を詰めて飛ばして遊ぶギミックになっている) オタクは馬鹿だから、もうゲーム脳のノータリン馬鹿だから、あんなのに喜んでキャッキャッとはしゃぎ、無批判に当然のように受け入れるのだと思う。 もういい加減ガンダムなんか卒業しろ!安彦良和に詰まんないガンダム漫画を描くことを強要するな!(だって世界で一番ガンダムが嫌いなのはきっと安彦良和人だから) そして自分が考えるに、今までで一番良いガンダムのデザインってシド・ミードの奴だと思う。かなりブッチギリで。もう圧倒的に。 だからアレに拒絶反応を起こすようなオタクの駄目センスには虫酸が走る。 「えっ、あのヒゲがカッコ悪いだって?」 全然そんなこと無い。元々のガ

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    prisoner022 2007/11/23
    たぶん「映画の文法」を理解している人がまるで居ないアニメ界で、それを唯一知っていた押井守が過剰に重宝されたのと同じような理屈
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN 基本的にアニメーターの個性はぜんぶ殺すべき。

    初期のジブリ作品を見直してみると金田伊功のパートが鼻につく。そこだけテイストが違うから一瞬で現実に引き戻され気持ちが醒める。(宮崎アニメに合っていたのは「親方とドーラのバカ息子達の喧嘩のシーン」ぐらい。後は悪目立ちだと思う) 「となりのトトロ」あたりになると(金田伊功の仕事と)気付きづらいよう上手に個性を殺している。でもやはりそこだけ「芝居の質」が違う。(お風呂あたりのシーン) 宮崎駿は優秀なアニメーターです。その事が優れたアニメ作品を作る原動力にもなっているけど、同時にアキレスの踵にもなっている。 例えば「千と千尋の神隠し」のオクサレサマ辺りの場面。 かなりセンスのある女性アニメーターがあのパートを手掛けたのだと思う。細かいニュアンスとかも伝わってくる、とても魅力的なアニメーション・シーンです。 でもだからこそダメです。宮崎駿は気が付いたけど、それがあまりに魅力的だから、きっと上書きして

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    prisoner022 2007/11/23
    高畑勲の場合は「火垂るの墓」で庵野秀明が一所懸命描いた戦艦を全部真っ黒に塗りつぶすことで完全に殺してしまった。
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN 作画マニアのクズ野郎共のブログを見ては、いつもムカムカしています。

    腹が立つのは分かっているのだから最初から読まなければ良いのに、つい読んでしまう。そしてやはりブチ切れる。 ぶっちゃけ誰がアニメの原画を描こうがそんなの一緒じゃん! 微妙な違いだよ!大差ないよ!アニメスタイルとかにみんな悪啓蒙され過ぎだよ! もう「グレンラガン」も「電脳コイル」も「らき☆すた」も土田プロあたりが作ればいいよ。 一人五役は当たり前とかで!中盤は韓国丸投げとかで!劇場版ナディア・クオリティーとかで! そして「少しでも取り返そう」と愚かにも併映の「実写版・電影少女」も同時に観てダメ押しされて、もう二度と立ち直れなくなればいいんだよ、バーカバーカ! このままで終わりだとあまりにも酷いので付け足すと、画一的な価値基準でアニメを評価し過ぎることを自分は嫌悪してるんです。あなたたち作画マニアは理解者面をしてアニメの可能性というものを誰よりも真っ先に殺しているよ。 例えばミッフィーのアニメを

    prisoner022
    prisoner022 2007/11/23
    作画マニアは理解者面をしてアニメの可能性というものを誰よりも真っ先に殺しているよ。
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN 時をかける少女

    アニメブログを名乗っている手前、ほぼ義務感で全部観た。辛かった。最初の十分ぐらいで何度も挫けそうになった。 このアニメを監督した細田守が「将来のアニメ界を背負って立つエース」と言われてるんでしょ?もう絶望的。どれだけ人材がいないんだよ! 知らないモノをまるで知っているかのように見せかけている。人間じゃない癖に人間のフリをしている。 あの物語に当はシンパシーを感じていない。アニメ研究会の部室に籠り学園祭用のアニメをネチネチと作っていた人達ばかり。そのツケが今頃になって廻ってきている。 100%空想のファンタジーならば誤魔化せるけど、なまじ現実に近い物語を作ると「オタクは如何にリアル世界と離れて生きてきたか」が如実に現れてくる。もう、そこばかり気になった。 確かに詰まらなくはなかったけれど、だからといって別段面白くもなかったです。

  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN 「火垂るの墓」で高畑勲が本当に言いたかった事。

    おそらく世間的には高畑勲の代表作なのだと思う。よくある「お涙頂戴もの」として、きっと彼等は認識していやがるんです。 そして少しだけ知恵の働く「擦れっ枯らし」になると、幼い兄妹(特にお兄ちゃんの方)がけっこう自分勝手で思慮が足りない事に気付きます。「もう少し我慢をすれば、あんな風にふたりは死なずに済んだのだ!」そんな理屈で今度は逆に彼等の方を叩き出すのです。 「思考停止した感情人間」「シニカルに裁いたつもりのお利口さん」そんな両極端な意見ばかりがどうも目立ちます。 でも高畑は別にそんな事を言いたかったんじゃないと思う。 一番の悪役として描かれている「西宮のおばさん」もそれほどは悪人でないし、二人の兄妹だって「子供特有の身勝手さと甘え」がちゃんとある。 あの中では誰も特別には描かれていない。みんながソコソコに猾く、ソコソコに善人なのだ。(そしてその事が余計にきつく、逃げ場の無い、やり切れないよ

    prisoner022
    prisoner022 2007/11/23
    「戦争という極限状態においては、ほんの小さなボタンの掛け違いであっても、あんな悲劇などは簡単に起こる」/
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN 本当のアニメファンならアニメなんか絶対に観ない。

    掲示板の作画マニア達に、このブログのことをボロクソに貶されたよ。超キモーイ☆ 何故今のアニメが死ぬほど詰まんないのかというと、音を消した状態で観るのが一番面白くなるように作ってあるから。ストーリーを追わず、ただ動いている絵だけを鑑賞する為のモノだから。 一般の人は素直にお話も追ってしまうので当然肩透かしを喰らう。そして「アニメとは、なんと詰まらないメディアなのだ」と失望して、もうそれっきりになる。 一度作画マニアは絵を観ずにセリフだけを聞いてみれば良い。それらがすごく単純で詰まらない事に、もうすぐ気が付くから。 実写だったら、とても耐えられないレベル。あくまでもアニメだから許されているような感じ。 だから「神作画」なんてのはラーメンにおけるチャーシューみたいなもの。 ラーメンという「冴えない料理の上に添えられている」からソレは引き立つのであって、単品でそればかりをべてみても、それほど美

    prisoner022
    prisoner022 2007/11/23
    何故今のアニメが死ぬほど詰まんないのかというと、音を消した状態で観るのが一番面白くなるように作ってあるから。
  • SUKEBENINGENSUKEBENINGEN 千と千尋の神隠し

    初見の時は拍子抜けした。「もののけ姫」より後退している印象を受けた。でも後で「千尋と同年代の女の子たちに向けて作られた作品」だと聞き、納得した。 そして個人的にはラストの「ハクとの別れのシーン」が一番気になった。 すごく素っ気ない。カリオストロみたくネチっこくは盛り上げない。きっと千尋がごねて、それをハクに諭されるのだと思っていた。 アレは最後の「二人が繋いでいた手を離すところの芝居」がきっと描きたかったのだと思う。 あのシーンのハクの手は優しくて、そしてとっても悲しそうだから。 ああいった類いの描写は一番アニメが苦手とするところ。実写には絶対に敵わない。 でもそうではなかった。あれはアニメでしか描けない。一見アニメでなくても出来そうなのに、やはりアニメでないと出来ない描写。当にビックリした。 近年の宮崎駿は新作ごとに劣化していってるけど、時々そういう「ハッと驚くような描写」を見せる。