「ヤッターマン」や「キャシャーン」。働き盛りの30~40代が子供のころに親しんだ名作アニメのリメーク作品が昨年からテレビで放映されている。春には劇場用実写版「ヤッターマン」(三池崇史監督)も公開される。竜の子プロダクション(タツノコプロ)の強みは第三者の権利に縛られないオリジナル作品を持っていることだ。魅力の秘密を探っていくと、独自色の強い制作システムと個性豊かな人材にいきあたる。 関連記事金融危機吹き飛ばすアニメ旋風【サブカルちゃんねる】新旧「キャシャ…記事本文の続き タツノコプロは1962(昭和37)年、人気漫画家の吉田竜夫、吉田健二、九里一平(吉田豊治)の3兄弟が設立した。「タツノコプロの世界展」を開催した八王子市夢美術館の学芸員、浅沼塁さんは「漫画を原作にするのが通常のアニメのスタイルですが、タツノコはオリジナルが基本。竜夫さんが漫画制作集団として旗揚げしたので自分たちで作ることが