老化研究が急速に進み、ある程度健康を維持しながら100歳を超えて生きることや、「老化を遅らせること」が現実味を帯びてきた。そもそも老化とはどういうものなのか。この記事では、過去の人気記事をベースに、最新のサイエンスで分かってきた老化の正体と老化制御法を紹介する。 「階段を上ると息が切れる」「最近、眠りが浅い」「顔のしわが目立つようになった」……。そんな老化現象を実感し、「年のせい」とあきらめている方々に朗報だ。近年、老化研究が進み、老化の要因や老化を制御する方法について、いろいろなことが分かってきたのだ。 老化研究の最前線で活躍する慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室特任講師の早野元詞氏は、「誰でも毎年1歳ずつ年をとり、加齢は避けられませんが、老化が進むスピードには個人差があります。今後、研究がますます進むことで、老化の進行スピードを緩やかにして老化現象を抑えつつ年をとることが、近い将来、
