海上保安庁は16日、東京・小笠原諸島の西之島を15日午後に上空から観測した結果を明らかにした。山頂火口から連続して噴火し、噴煙も激しく、高さは約2千メートルに達していた。溶岩流の海への流入も確認した。火山活動は4、5月に比べ活発化しているとみている。海保は引き続き付近を航行する場合は注意するよう呼び掛けている。 観測機に同乗した東京工業大火山流体研究センターの野上健治教授は「大量の火山灰を出していることなどから、マグマがある場所は相当浅いと考えられる。マグマの供給が継続する限り、現在のような噴火が続くとみられる」とのコメントを出した。