巨大な岩が当たり、流出したとみられる農薬を保管していた倉庫=9日午後5時35分ごろ、大分県日田市天瀬町(撮影・笠原和香子) 大分県は9日、同県日田市天瀬町のJAおおいた天瀬支店の倉庫が7日午後に損壊し、保管していた農薬674キロが流出していたと発表した。すぐ脇にある玖珠川などに流れた可能性があり、県は下流域の福岡、佐賀両県の関係漁協などに注意を呼び掛けた。 【写真】玖珠川にかかる橋が崩落した天ケ瀬温泉街の現場=8日 大分県によると、農薬は殺菌や消毒用。うち魚への毒性があるものは約415キロだが、県は雨で希釈されている可能性が高いとみている。現在、被害の報告はないという。 同JAによると、玖珠川の対岸の崖から岩が川に落ち、その衝撃で川底にあった岩がはねて倉庫に突っ込んだとみている。岩は大きいもので直径約1メートル。倉庫の壁は大きく破損し、内部には数個散乱していた。関係者は「想像もしていなくて