――「うつ」にまつわる誤解 その(3) 責任感が足りないから 遅刻するのか? K子さんは、上司から「責任感」が足りないと指摘され、「キチンと自己管理すべきだ」と言われてしまいました。しかし、K子さんとしては、いくら気をつけようと思っても、結局遅刻を繰り返してしまう。そんな自分自身に、かなり自己嫌悪してしまっています。 「あるべき自己」と「ある自己」という言葉を使って心理状態を整理してみると、遅刻してしまう状態の人は、自己イメージが「あるべき自己」一色になってしまっていて、「ある自己」が見えなくなってしまっているのだと言えるでしょう。 そこに、「自己管理すべき」とか「責任感が足りない」といったフレーズは、「頭」の「あるべき」の方ばかりを強化するような言葉ですから、まったく逆効果にしかならないのは明らかなことなのです。 自分に謝ることが大切 さて、この「遅刻」というものについて、時間