東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島で震災後に生まれた子どものことばや記憶力の発達に遅れが見られることが、仙台市で開かれたシンポジウムで報告され、研究者はこうした家庭に対する長期的な支援の必要性を訴えました。 対象は当時5歳の子ども、およそ220人で報告によりますと「語彙力」の発達が同じ年齢の子どもの平均よりおよそ8か月遅れていたほか、「記憶力」「表現力」の検査でも発達に数か月から半年の遅れが見られたとしています。 また、こうした子どもの保護者の3割余りがうつや不安状態にあると判断されたとして、研究者は「保護者のメンタルが子どもの発達に何らかの影響を与えている可能性がある。一人一人に応じた支援を長期的に行う必要がある」と訴えました。 このほか、岩手県のスクールカウンセラーの女性は震災後に生まれた子どもたちにアンケート調査をしたところ、沿岸部に住む子どものほうが内陸部の子どもよりストレスを