警察庁は去年1年間の犯罪情勢を公表し、このうち刑法犯罪の認知件数はおよそ70万3000件と、おととしを10万件以上、上回りました。ネットバンキングを狙った不正送金や、児童虐待の通告件数も過去最多となるなど、警察庁は「犯罪情勢は厳しい状況にある」としています。 警察庁によりますと、去年1年間の全国の刑法犯罪の認知件数は70万3351件で、おととしと比べて10万2020件増えました。 刑法犯罪は2002年の285万4000件をピークに、戦後最少となった2021年(56万8000件)まで19年連続で減少しましたが、おととしから2年続けて増加しています。 刑法犯罪の内訳では、自転車盗や暴行・傷害などの「街頭犯罪」が24万3987件と、前年から4万2000件余り、率にして21%増えました。 警察庁は、新型コロナの5類移行に伴い人の流れが活発化したことが背景にあるとみています。 また、殺人や強盗などの