奈良県警に任意同行される法人理事長で医師の山本文夫容疑者=6日午前7時21分、兵庫県西宮市(山本哲司撮影) 奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(廃止)で肝臓の手術を受けた男性患者=当時(51)=が死亡した事件で、奈良県警は6日、業務上過失致死の疑いで、執刀した法人理事長で医師の兵庫県西宮市、山本文夫容疑者(52)=詐欺罪で1審有罪、控訴=と、手術の助手を務めた同病院の元勤務医、塚本泰彦容疑者(54)=大阪府藤井寺市=を逮捕した。手術に加わった医師は肝臓手術の経験のない両容疑者だけで、県警は手術自体を回避する注意義務があったとみている。 医療ミスに伴う事件・事故で、手術自体を回避すべきだったとされるのは極めて異例。 2人の逮捕容疑は、平成18年6月、ともに肝臓手術の経験がないのに、肝臓外科の専門医や麻酔医も不在のまま男性患者の肝臓の一部の摘出手術を行い、肝静脈を損傷したうえ、輸血の