独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:潮田資勝)光触媒材料センター(センター長:葉金花)は、リン酸銀(Ag3PO4)が可視光照射下で極めて高い酸化力を発揮する光触媒材料であることを発見した。 光触媒材料センターは、リン酸銀の画期的な酸化特性を、水分解による酸素発生試験とメチレンブルーの分解試験により見いだした。 酸素発生試験では、他の可視光応答型光触媒の効率を遙かに凌ぎ、しかも,可視光照射下での量子収率は、およそ90%と驚異的な値を示した。同様に、メチレンブルー分解試験においても、光酸化性能が極めて高かった。 光触媒は水の光分解から水素を生成するため、化石燃料に代わるクリーンエネルギーの製造技術として注目されている。また、太陽光のみを利用した有害物質の分解・除去も可能だ。その機能は植物の光合成に類似していることから、人工光合成技術とも呼ばれている。 現在の代表的な光触媒である二酸化チタ